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星河の覇皇

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第八十七部第二章 膠着状態に入りその三十九

「同じだ、身体を動かすだけでだ」
「そうしたことも違いますか」
「能率も上がる」
「だからですか」
「病み上がりでもな」
 このことは事実でもというのだ。
「身体を動かした、そして身体を動かすならな」
「それならですか」
「ジムのトレーニングもいいが」
 シャイターンはそれを行うこともある、そこで身体を動かしてそのうえで身体を鍛えかつストレスを発散させているのだ。
「やはり第一はな」
「閣下の場合はですね」
「乗馬かだ」
「フェシングですね」
「軍にいるならだ」
 それならというのだ。
「最早剣も馬も使わないが」
「それでもですね」
「心であるからな」
 その剣や馬はというのだ、銀河の時代になってもこうしたものはそのまま軍人の心とされていてスポーツにもなっている。
 そしてだ、シャイターンはこうも言った。
「私も武人の端くれだ」
「だからこそですか」
「やはり汗をかくならな」
「第一は乗馬か」
「フェシングだ」
 そのどちらかだというのだ。
「水泳もだがな」
「閣下は水泳は」
「その二つよりはしないな」
「左様ですね」
「それは好みの問題だ」
「第一は乗馬かフェシングですか」
「その次にジムでだ」
「そして水泳ですか」
「そうなる」
 こう文官に話した。
「私はな」
「そういうことですか」
「あくまで好き嫌いだ」
 水泳のことはというのだ。
「あまりしないのはな」
「そうですか」
「だが泳げる様にはな」
 その様にはというのだ。
「している」
「そのことはですね」
「やはり泳げないとだ」
 それはというのだ、シャイターンは難しい顔で述べた。
「軍人としてだ」
「難儀がありますね」
「君もそれはわかるな」
「私も徴兵に応じてですが」
 それでもとだ、文官は答えた。
「軍務に就いたこともあります」
「それでだな」
「はい、それでです」
「水泳が出来ることもな」
「軍人には必要です」
「確かに今は宇宙で戦っている」 
 シャイターンはこのことも話した、銀河の時代になり人類は宇宙で戦う様になった。事実シャイターンも今宇宙に軍艦に乗ってそこにいる。
 だがそれでもとだ、彼は言うのだった。 
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