八条学園騒動記
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第七百六十七話 口臭その十
「定住民の国よ」
「やっぱりそうなるわね」
「農業がね」
この産業がというのだ。
「何と言ってもね」
「基本ね」
「田畑があって」
そうしてというのだ。
「そこからその酪業に」
「他の産業もよね」
「漁業に林業にってなって」
「工業もで」
「それでサービス業だから」
「商業もあるわね」
「定住の国よ」
その文明だというのだ。
「やっぱりね」
「そうなるわね」
「遊牧はあっても」
それでもというのだ。
「主流はね」
「あくまで農業ね」
「そうよね」
「そうね」
ナンもその通りだと答えた。
「やっぱり農業からね」
「連合ってはじまるでしょ」
「モンゴルでも今はね」
「宇宙に出てからは」
「もっと言えば二十世紀から」
この頃からというのだ、モンゴルが国家として成立し共産圏が崩壊して今の様な国家の基礎が出来た時代である。
「定住する人がね」
「いたのね」
「首都も出来て」
「街ね」
「そこから政治もして」
「農業もやる様になったの」
「特に宇宙に出てからは」
モンゴルもというのだ。
「農業、工業とかもやって」
「普通の国になったのね」
「私みたいな遊牧民がいても」
それでもというのだ。
「今がね」
「そうした産業が多くて」
「そこで働く人もね」
「多いのね」
「モンゴル人でもね」
「そうなったのね」
「それで国家の収益も」
それもというのだ。
「そうした産業の方がね」
「多いのね」
「そうなの、これが」
「モンゴルも遊牧だけの国じゃなくなったのね」
「ええ、ただモンゴル帝国の頃は」
ナンはこの時代の話をここでまたした。
「実はウイグル帝国とかね」
「言われたの」
「交易していて」
「それで利益得ていたのね」
「それがウイグルの商人の人達がやっていたから」
それ故にというのだ。
「ウイグル帝国とかね」
「実はそうだって」
「言われてたのよ」
「そうだったのね」
「商業は盛んだったのよ」
「モンゴル帝国の頃から」
「そうだったの、しかしね」
ナンはさらに言った。
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