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おぢばにおかえり

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第八十三話 回廊ひのきしんその三

「二万歩は歩いてました」
「それは凄いわね」
「体育の授業は苦手ですが」
「すらりとしてるわね」
 ちょっと羨ましいかもという位です。
「確かに」
「はい、それはです」
「新一君いつも動いているからなのね」
「それで食べることも」
「かなり食べてるわよね」
「はい、いつも」
「ご飯何杯食べてるの?」
「朝は一杯ですがお昼と夜は三杯ずつですね」
「それ位食べてるのね」
「お昼は給食なんで食べる量決まってますが」 
 天理高校はそうです、寮があるのでお弁当でという人は自宅から通っている人で大体半分位なのでそうなっています。
「けれどお家とかですと」
「詰所でも食べてるわね」
「カレーはお代わりしますし」
「新一君は食べる方なのね」
「運動部の人もッと食べますけれどね」
「身体動かしてるとね」
 それも専門的にです。
「かなりね」
「食べますね」
「しかも育ち盛りだとね」
「余計にですね」
「そう考えたら新一君はまだ少食?」
「そうじゃないと思います」
 時分から言ってきました。
「僕は」
「そうなのね」
「食べようと思ったらバイキングで二十皿とか」
「それはかなり食べるわね」
「はい、それで食べないとです」
 さもないと、というのです。
「動けないですから」
「それで少食じゃないって言うのね」
「僕自身が」
「新一君自身が言うならそうね」
「それで僕無駄飯食いとかになるつもりはないですから」 
 急に新一君の言葉が強くなりました。 
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