| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

夢幻水滸伝

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第三百六十三話 時は止まらないその二

「余裕もです」
「ないな」
「全く」
「今の状況で戦うのでな」
 それでとだ、メルヴィルはオートミールを食べつつ言った。
「ほんまな」
「一杯一杯ですね」
「正直言ってな」
「そうですね」
「しかしな」
「それでもですね」
「何とかせんとな」
 メルヴィルは苦い顔で述べた、
「ここはな」
「あきませんね」
「そや、さもないとな」
「勝てへんですね」
「そうなるわ、しかし攻めてもな」
 そうしてもというのだ。
「今はな」
「防がれて」
「進めてへんわ」
「そうですね」
「相手が攻めてきてもな」
 その時もというのだ。
「防いでるけれどどな」
「こちらはこちらで」
「そやけどな」
 それでもというのだ。
「膠着状態はな」
「変わってへんですね」
「今もな」
「そうですね、しかし」
 ルイーザはそれではと答えた。
「それでもお金はです」
「なくなっていってるわ」
「そうですね」
「どんどんな」
「燃料も弾薬も」
 そういったものもというのだ。
「やはり」
「刻一刻とな」
「戦が行われ」
「そしてや」
「尽きますと」
「終わりや」
 その時点でというのだ。
「ほんまな」
「そうなりますね」
「そやからな」
 だからだというのだ。
「リミットまでにな」
「決着つけたいですね」
「敵が強いとや」 
 その敵軍の方を見てだ、メルヴィルは言った。
「その分や」
「燃料や弾薬を消費しますね」
「そうなるわ」
 まさにというのだ。
「敵が弱いと一瞬でや」
「倒せるので」
「そやさかいな」
 だからだというのだ。
「ほんまな」
「そうしたものの消費も少ないですね」
「そや、しかしな」 
 それでもというのだ。
「敵が強いとな」
「激しく攻撃せんとあきません」
 ギンズバーグが応えた。
「ほんまに」
「そや、それでや」
「この戦ではですね」
「かなりな」
「そういったものを消費していますね」
「そうなってるわ」
 実際にというのだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧