スーパー戦隊総決戦

「それだったらな」
「そうかしら、やっぱり」
「そうだよ。まあとにかくな」
　ここでまた言う走輔だった。
「何処にあるかが問題だよな」
「それなんだよ。結構面白いことがわかってな」
「面白いこと？」
「っていうと？」
「マジエル様のお話によりますとです」
　マンドラゴラが再び一同に話す。
「それは古都にあるのでございますですよ」
「古都！？」
「古都っていったら」
「京都！？」
　ここで誰もがこの街を思い出したのだった。
「そこ！？」
「若しかして」
「とりあえず全員で京都に向かうとしよう」
　ドギーが一同に話す。
「それでいいな」
「ええ、それじゃあ」
「すぐに京都に」
　全員それに頷くのだった。
「頼んだぞ。俺も行く」
「えっ、ボスも」
「ボスもですか」
「そうだ」
　彼はデカレンジャーの面々に対して答えた。
「それがどうかしたのか」
「いや、それは」
「ボスまで出るなんて」
「この戦い本当に」
「そうだ。激しい戦いになる」
　まさにそうだというのである。
「わかったな。それではだ」
「すぐに京都に」
「今から」
「そうだ、いいな皆」
　デカレンジャーの面々だけでなく他の全ての面々への言葉だった。
「京都だ。まずはそこを徹底的に調べる」
「はい、それじゃあ」
「これから」
　こうしてであった。全員で京都に向かうことになったのであった。
　一行は新幹線に乗って向かっていた。その中でこのははかなり喜んでいる顔になっていた。その笑顔で新幹線の席に座っているのであった。
「ええな、ほんま」
「ああ、そうだったよね」
　菜月が彼女のその言葉を聞いて言った。
「このはって京都生まれだったんだ」
「そうなんです。里帰りできます」
「いいなあ、里帰りかあ」
「ああ、そういえば菜月はレムリア人だから」
　それを言うのはらんるだった。
「九州生まれっぽいところがあるけれどね」
「私もそう言われるけれど」
　そしてそれは麗も同じだった。
「それも熊本って」
「芳香ちゃんも別に関西人じゃないのに言われるし」
　どうも微妙な事情がここにはあるようである。
「不思議よね、それって」
「うちほんまに京都人ですし」
　ことはだけは本当だった。
「京都ほんまにええとこですよ」
「俺は行ったことがなかったな」
　岳はこのことを思い出していた。
「京都は」
「京都なあ。何か殆どのチームは行ったことがあるんだったよな」
　草太郎が皆に話す。
「確かそうだよな」
「そうだ」
　丈瑠がその通りだと応える。
「俺も行ったことがある」
「京都ってそんなにいいのか」
　海もその辺りはよく知らない様であった。