メジャーの連敗
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第七章
「二十六勝だったかな」
「滅茶苦茶弱かったんですね」
「勝率は二割六分位で」
「今の西武より酷いですね」
「そうだよ、だからね」
それでというのだ。
「今の西武はまだね」
「そこまで弱くなくて」
「その分希望もね」
それもというのだ。
「あるよ」
「そうなんですね」
「西武は今は辛くても」
それでもというのだ。
「まだね」
「希望はありますか」
「百敗も」
この大台もというのだ。
「この調子でいくとね」
「ないですか」
「多分ね」
こう言うのだった。
「だからね」
「希望を持ってですね」
「やっていけばいいよ」
「まだ絶望には及ばないですか」
「相手チームでも嫌なものは見たくないね」
「はい」
平松はすぐに応えた。
「明るく勝負してです」
「スポーツらしくね」
「そうでありたいです」
「だったらね」
「西武もですね」
「今年は調子悪くても」
「絶望しないで」
「そしてね」
それと共にというのだ。
「来年に向けてね」
「頑張って」
「そして来年からは」
「巻き返しですね」
「ロッテも」
自分達が愛するチームもというのだ。
「今はね」
「エークラスを死守して」
「クライマックスを戦おう」
「そうすることですね」
「そうしよう、それじゃあ試合がはじまったら」
「全力で応援ですね」
「そうしよう」
笑顔で話した、そうしてだった。
二人は他のマリーンズサポーター達と共にロッテを応援した、この日ロッテは延長十二回サヨナラ勝ちをした、二人も他のサポーター達もこの勝利に歓喜した。
メジャーの連敗 完
2024・8・29
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