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神々の塔

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第七十九話 最強の魔神達その十一

「あたい達の中でもそうやしね」
「わかるな」
「あんたがそうだしね」
「僕も刀使うしな」
「そうよね」
「特に日毬ちゃんとかモレイとかな」
「本物の剣術家になるとね」
「まさにや」 
 それこそというのだ。
「剣を持つとな」
「それを主に戦うわね」
「そや、剣技にもや」
 こちらにもというのだ。
「こだわるわ」
「それが特徴ね」
「それでや」
「ここはやね」
「剣術には剣術でなくてや」
「他のもので戦うわね」
「ベールさんの剣術は西洋のそれや」
 そちらのものだというのだ。
「要するにフェシングや」
「突くものが多いわね」
「そうや、あの剣を見るんや」
 ベールが右手に持っているそれをというのだ、見ればフェシングの構えであり動きもそれである。もっと言えば作法もだ。
「細く長いな」
「レイピアね」
「切るよりもな」
「突くねね」
「そや、激しく速い突きを繰り出してな」
 そうしてというのだ。
「戦う」
「それがベールさんの剣術ね」
「特徴がある、その突きは正面に集中する」
「周りにはあまり向かわへんわね」
「一対一に秀でた剣術や」
 今のベールのそれはというのだ。
「それやとな」
「そこを衝くわね」
「そうして戦うんや、正面は僕は引き受ける」
 芥川は自ら申し出た。
「剣術やと僕やしな」
「それ故によね」
「そうさせてもらう、そしてな」 
 そのうえでというのだ。
「周りからな」
「あたい達が向かうのね」
「そや」
 まさにというのだ。
「そうしてくれるか」
「わかったわ」
 アレンカールは微笑んで頷いた。
「ほなね」
「そうして戦ってな」
「勝ちましょう」
「思えばね」
 綾乃は中里の提案に頷きつつ彼に言った。
「今回の神霊さん達も特徴がはっきりしてるね」
「そやな、ベリアルさんは炎でな」
「アスタロトさんは氷でベルゼブブさんは死」
「それでな」
「闇属性で」
「ほんまな」
 まさにというのだ。
「特徴がな」
「はっきりしてるね」
「そやからその特徴をな」
 それをというのだ。
「はっきりとな」
「認識してやね」
「そしてや」
 そのうえでというのだ。 
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