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星河の覇皇

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第八十七部第二章 膠着状態に入りその九

「しかしです」
「韓国だけは違っていて」
「千年以上敵は日本である」
「あのブラウベルグよりもですね」
「日本なのですね」
「確かにブラウベルグは登場します」
 韓国の教科書でもというのだ、エウロパでは国父と呼ばれている英雄であるが連合では憎むべき敵であるのだ。
「しかし彼は少し出てです」
「後は日本ですか」
「併合時の歴史だけでなく」
「連合に入ってからもですね」
「銀河の時代以降も日本ですか」
「日本がどうかですか」
「日本が常に我が国の前に立ちはだかり」
 そうしてというのだ。
「我々は果敢に戦い勝ってきた、しかし日本は諦めず」
「韓国に嫌がらせをし続けている」
「あらゆる分野において」
「そう言っているのですね」
「教科書において」
「はい、もうそれはです」
 最早というのだ。
「架空のお話です」
「教科書なのにですね」
「最早その域になっているのですね」
「韓国のそれは」
「極論すれば。主観が強く出過ぎていて」
 韓国側のそれがというのだ。
「客観性がなくなっているので」
「そうした教科書で学び」
「マスコミも学界も強硬論で」
「インターネットもそうであると」
「世論は自然と決まりますね」
「まことにエウロパよりもです」
 連合の敵であり言うまでもなく韓国の敵でもあるがというのだ。
「日本です、ですが軍としては」
「それはよくないですね」
「むしろ日本とは多くの分野で協力していき」
「そしてですね」
「手を携えていくべきですね」
「無闇にいつも日本に向かい」 
 国策としてそういっていってというのだ。
「一体どれだけ無駄な国力を消耗したか」
「正しく使えばより発展していた」
「そうであったというのにですか」
「対日に使い過ぎてしまっていた」
「千年以上の間」
「そう思うと無念でなりません、日本から離れて」
 そうしてというのだ。
「合理的に産業を発展させていけば」
「韓国は今よりもよくなっていた」
「少佐はそう思われていますか」
「まことに」
「左様です。ですから金内相の様な人物はです」
 中央政府において辣腕を振るっている彼女はというのだ、連合ではまさに第一の才媛とまで言われている。
「かえってです」
「あれだけ優秀でもですね」
「日本のことは意識していない」
「そうした方は」
「閣僚もっと言えば大統領になれる方でも」
「それでもですね」
「日本に向かおうとしないので」
 それでというのだ。 
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