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夢幻水滸伝

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第三百六十二話 戦のタイムリミットその八

「それが戦や」
「お金次第ですね」
「その金がな」
 このままいくと、というのだ。
「尽きる」
「あと六日で」
「その時どうするかや」
「勢力の予算は軍事費だけやないです」
 ミニーはこの現実を話した。
「勢力のあらゆることにです」
「予算を回してるさかいな」
「まさに政全般に」
「そや、その政もや」
「お金ですね」
「それがないとな」
「どうにもならへんです」
 まさにというのだ。
「政も」
「それでや」
「軍事費だけに回すわけにもいきませんね」
「そや、それでや」
「あと六日ですね」
「この調子で戦うとな」
「軍事費が尽きて」
「そして燃料も弾薬もでな」
 そうなってというのだ。
「兵器も武器もな」
「消耗が激しいので」
「ほんまな」
「あと六日で、ですね」
「戦えん様になる、そしてそれはな」
 銭湯不能の状態に陥るのはというのだ。
「相手も同じや」
「メルヴィルさん達も」
「その時にどうするか」
「それが問題ですね」
「そうなるわ、戦をしてるとな」
 どうしてもというのだ。
「こうした全力で正面と正面からぶつかると消費なんてな」
「気にしていられへんですね」
「全くな」
 ミニーに顔を向けて答えた。
「考えていられへんわ」
「少しでも消費を抑えようとすると」
「その時点でや」
「負けますね」
「そこにまさに隙が生じてな」
 そうなりというのだ。
「それでや」
「そうなりますね」
「そやからな」 
 だからだというのだ。
「ほんまな」
「今はですね」
「あと六日で尽きるにしても」
 それでもというのだ。
「このままや」
「戦っていきますね」
「そうするで」
 こう言って戦車や装甲車を主力とする機械化師団二つに攻撃を命じた、だがその二個師団の動きを見てだ。
 メルヴィルはすぐにだ、こう命じた。
「将兵達にバズーカ持たせてや」
「敵の戦車や装甲車を攻撃させますね」
「今そっちに機械化部隊は送れん」
 ルイーザにこう述べた。
「そやからな」
「それで、ですね」
「前におる歩兵師団三つにや」
「バズーカを持たせて」
「迎撃させるんや」
「そうしますね」
「バズーカもこの戦ではよお使ってな」
 そうであってというのだ。 
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