| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

星河の覇皇

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第八十七部第二章 膠着状態に入りその七

「韓国の国益に添っていると考えます、そしてそれはです」
「軍人そして韓国国防省の背広組の方々もであり」
「財界でもですね」
「そして他の省庁でも」
「そうです、国家の政治や経済を見れば」 
 どうしてもというのだ。
「日本とは友好的である方がいいです」
「韓国としても」
「連合の大国の一国である日本とはですね」
「そうしていった方がいいですね」
「そうお考えであって」
「そうしていくべきと思いますが」
 それでもとだ、少佐は難しい顔で言った。
「今我々が口にしている和食お寿司やお刺身、日本酒もです」
「ああ、韓国起源ですね」
「そう言われていますね」
「よくそうされていますね」
「そちらでは」
「どれも日本のもので」
 そう主張してというのだ。
「何が韓国にとって不利益があるのか」
「ないですね」
「どう見てもそうですね」
「我々が今食べているものが日本のものでも」
「それでも」
「はい、そして韓国料理と言っても」
 韓国起源と主張してというのだ。
「それでもです」
「韓国に利益はない」
「まことにそうですね」
「それで誰の利益になるか」
「そう考えると」
「利益にも不利益にもなっていません」
 そのどちらにもなっていないというのだ。
「まことに。ですが」
「お国ではいつもそうした主張が出ますね」
「他の国にも言いますが」
「日本に対しては特にですね」
「そうしていますね」
「はい、学者が言い」
 この立場の者達がというのだ。
「マスコミも同じでそれがネットで拡散され」
「ネットでも主張されますね」
「何が韓国起源だと」
「ネットでよく言われていますが」
「そうなっていますね」
「これも意味がないです、そして市民も学者もマスコミも日本への対抗意識を燃やし」
 そしてというのだ。
「もう国益なぞ無視してです」
「日本に向かう」
「そうした状況ですね」
「長い間そうなっていますね」
「まことに」
「そしてそれを選挙で利用されます」
 政治家達にというのだ。
「というよりむしろです」
「政治家もそう主張しないとですね」
「日本への強硬策を主張する」
「そうしないといけないですね」
「まことに」
「はい、ですから」  
 それでというのだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧