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星河の覇皇

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第八十七部第二章 膠着状態に入りその五

「回転寿司でもいいですが」
「あれはあれで美味しいですね」
「侮れないものがあります」
「ですがやはりです」
「こうしたプロが握れば」
「専門の職人が握れは」
「その時はですね」
「全く違いますね」
 実際に給養の者が場で握っていた、実際に握るその時を見せるのもパーティーの趣向としてそうしているのだ。
「ああして目の前で握ってくれる」
「それがどれだけいいか」
「いや、そうしたことまでしてくれるとは」
「流石日本です」
「完全な敵でなくてよかったです」
 連合の中にあってというのだ。
「まことに」
「時として敵になりますが」
「味方であることも多いです」
「同じ連合の中にあるので」
 それでというのだ。
「敵にもなるが味方にもなる」
「同じ連合の中にあるので同胞です」
「そう言えますから」
「まことに有り難いです」
「日本が完全に敵でなくて」
「それがどれだけ有り難いか」
「むしろ完全な敵なら」
 日本、この国がというのだ。
「どれだけ厄介か」
「我々の敵はエウロパですが」
「完全な敵となると」
「国力は日本の方が高いです」
「それも遥かに」
「人口はエウロパの方が上ですが」
 それでもというのだ。
「やはり国力は日本の方が上です」
「むしろエウロパとは比較になりません」
「そこまで強いです」
「そして大きいです」
「その国が完全に敵なら」
「どうなるか」
「実は我が国も」
 韓国軍の少佐が言ってきた。
「軍人や官僚、経営者はです」
「日本とは友好的でありたい」
「そう思われていますね」
「本音は」
「はい」
 こう言うのだった。
「我々は事情を知っているので」
「いつも日本と張り合ってですね」
「そして対するのではなく」
「友好的でありたい」
「そうお考えですね」
「我々の敵はエウロパです」
 少佐は言い切った。
「確かに連合の中は常に合従連衡です」
「各国同士の衝突は常で」
「中央政府ともですね」
「中でのいざこいは絶えません」
「その中で常に幾つもの衝突があります」
「ですが同じ国です」
 連合の中にあるというのだ。
「その為国益が衝突すれば対立しますが」
「何でもかんでもというのだ」
「あらゆることで日本に対抗することはですね」
「それは避けるべきである」
「少佐はそうお考えですね」
「韓国も連合の中にあります」
 まさにというのだ。 
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