ドリトル先生と奇麗な薔薇達
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第八幕その六
「その黒ずむことがね」
「問題だね」
「銀の食器だってそうだしね」
「買うお金だけじゃなくて」
「手入れする余裕がないとね」
「時間なり人手なり」
「そうしたものがないとね」
「だから銀の食器は昔はね」
先生はさらに言いました。
「貴族のシンボルみたいだったね」
「そうそう」
「昔はね」
「そうだったわ」
「そうしたものをプレゼントにすることは」
どうにもというのです。
「流石にね」
「普通のお家だとね」
「お二人共お金持ちでもね」
「お忙しいしね」
「それだとね」
「お手入れする余裕がね」
「心配になるから」
それでというのです。
「どうしてもね」
「問題だね」
「そこは」
「どうにもね」
「そうだよ」
実際にというのです。
「それで僕もね」
「お勧め出来ないね」
「どうにも」
「そうね」
「そうなんだ」
こう言うのでした。
「本当にね」
「難しいところだね」
「銀自体について考えても」
「お手入れのこともあるし」
「何かとね」
「困るね、しかしね」
それでもというのでした。
「こうして色々考えていくのも学問だね」
「楽劇のことをお話して」
「結婚についてもね」
「プレゼントのことも」
「そして銀のことも」
「だからね」
それでというのです。
「学問になっているよ」
「先生はあらゆることが学問だけれど」
「こうしたお話も学問ね」
「そうなんだね」
「お話することもだよ」
今していることもというのです。
「またね」
「学問で」
「励んでいいね」
「そうなのね」
「そうだよ、そしてね」
そうであってというのです。
「ここから得られるものもね」
「多いよね」
「とても」
「そうだよね」
「学問だからね」
そうであるからだというのです。
「本当にね」
「得るものが多いね」
「とても」
「有り難いことに」
「だからね」
それでというのです。
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