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スーパー戦隊超決戦

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第二十八話 侮りその十七

「お前は元々偵察の方が向いてるよな」
「だからですか」
「そっちを頼むな」
「主にはですね」
「ああ、ダグデド達は中々姿を表さないがな」
「戦隊の連中は違いますね」
「だからな」 
 それでというのだ。
「そっちを頼むぜ」
「やらせてもらいます」
「ある程度気楽でいいからな」
「さぼらないといいですか」
「ああ、さぼったらな」
 蛾眉は笑いつつその時のことも話した。
「わかってるよな」
「飯抜きだ」
 ギルが言ってきた。
「覚悟しろ」
「げっ、厳しいですね」
「当たり前だ、規律は厳しくだ」
 ギルはさらに言った。
「だからだ」
「僕がさぼったならですか」
「その時はだ」
 まさにというのだ。
「容赦なくな」
「飯抜きですか」
「そうする」
 こう言うのだった。
「だから覚悟しておけ」
「よくわかりました」
「そういうことでだ」
「偵察もしっかりやることですね」
「そうだ」
 クレオンにあらためて言った。
「宜しくな」
「真面目にやります」
「俺も楽しくやっていいと思うが」
「お仕事はですね」
「しかしさぼることはだ」
 それはというのだ。
「やはりな」
「しないことですね」
「そうだ」
 まさにというのだ。
「くれぐれもな」
「本当に気を付けます」
「それならな、しかしだ」
「しかし?」
「つくづくな」
 ギルはダグデド達のデータを見見つつ心から嫌そうに述べた。
「調べれば調べる程嫌な連中だな」
「そうね」
 エスケイプもデータを読みつつ言った。
「悪辣で卑怯でね」
「常に自分達以外を馬鹿にしていてな」
「命を弄んで」
「それを何とも思わずな」
「嫌な連中ね」
「全くだ」
 こう言うのだった。
「この連中はな」
「私もそう思うわ」
「だからだ」
 それでというのだ。
「速く何とかしたいな」
「そうよね」
「最悪も最悪だ」
 ギルは忌々し気に言った。
「こんな行いはな」
「私達の誰もしないわね」
「ザンギャックは侵略はしてきた」
「そのことは事実ね」
「しかしだ」 
 エスケイプにそれでもと話した。
「命を弄ぶ様なことはだ」
「していないわね」
「断じてな」
 ギルは強い声で言い切った。
「していない」
「ジャークマターもよ」
 マーダッコも言ってきた。
「そりゃ色々してきたけれど」
「そうしたことはしていないわね」
「そうよ、ダグデド達みたいなことはね」
 エスケイプに言い切った。
「していないわ」
「ここにいる誰もがね」
「この連中は越えてはいけないものを越えてるわ」
「やってはいけないことをしているわね」
「散々ね、だからね」
「調べていて」
「調べる程よ」
 それだけというのだ。
「嫌な思いをするわ」
「そうね、私もよ」
 エスケイプは無表情だが眉を動かしつつ述べた。
「どうもね」
「嫌なものしか感じないわね」
「この連中にはね」
「そうでしょ、こうした連中を何て言うか」
「外道よね」
「そう、それよ」
 エスケイプにまさにと返した。
「本当にね」
「外道の集まりね」
「そう、だからね」
「調べれば調べる程嫌な気持ちになって」
「絶対に倒したくなるわ」
「そうね、それじゃあね」
「戦隊よりもこの連中よ」
 まずはというのだ。
「この連中を倒しましょう」
「そうしましょう
 こうした話をしてだった。
 それぞれの組織の者達は力を合わせてそのうえでまずはダグデド達を倒すことにした、彼等に明らかな嫌悪を感じつつ。


第二十八話   完


                     2024・7・1 
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