| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

スーパー戦隊超決戦

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第二十八話 侮りその五

「こんないいことはない」
「そうですね」
 仲村も確かにと頷いた。
「相手に隙が出来るなら」
「是非侮ってくれだな」
「それもどんどん」
「最後までだよ」
「面白い発想だ」
 トリンは黒木のその言葉に楽しそうに頷いた。
「そしていい考えだ」
「そう言ってくれるんだ」
「そして思っている」
「そうなのだね」
「馬鹿にされていることはいい気持ちはしないが」
「敵に隙が出来て」
「それで勝てるならだ」
 そうであるならというのだ。
「これ以上はないまでにだ」
「いいことだな」
「そうだ」
 まさにというのだ。
「では侮ってもらおう、その間にだ」
「我々は彼等を調べていこう」
「徹底的にな」
 こう話してそうしてだった。
 戦隊の面々はアグデド達について調べることにした、その中でブランエリは面白そうに笑ってこんなことを言った。
「ザンギャック達に調べた情報を流すか」
「何故そんなことをする」
「敵の敵は味方だ」
 桃井にその笑顔のまま応えた。
「その味方にだよ」
「敵の情報を流すのか」
「そしてだ」
 そのうえでというのだ。
「彼等にも有利に戦って貰おう」
「ダグデド達とか」
「そうしてもらおう」
「いいですね」
 ラプターはブランエリのその考えに賛成した。
「それは」
「そうだな、彼等もだ」
「ダグデド達と敵対しますね」
「しない筈がない」 
 ブランエリは断言した。
「彼等は我々と戦ったが」
「それでもですね」
「邪悪ではない、しかもだ」
 このことに加えてというのだ。
「彼等は裏切られている」
「ザンギャックにしてもマトリンティスにしてもね」
 ういが応えた。
「だからね」
「彼等にとってもだ」
「ダグデド達は敵ね」
「裏切られてだ」
 そしてというのだ。
「痛い目に遭っているからな」
「絶対に敵対するわね」
「ダグデド達は絶対に信用出来ない」
 ブランエリはこのことを指摘した。
「私利私欲で平気で裏切るのだからな」
「自分勝手に」
「その様な者達に一度裏切られるとな」
「絶対に信用しなくてね」
「敵とみなす」
「そうよね」
「シャドーライン達は直接知らずともな」
「ザンギャックの人達から聞いてるし」
「やはり信用しない」
 彼等と直接関係のなかった組織の者達もというのだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧