神々の塔
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第七十七話 世界のサイクルその十
戦う中でだ、シェリルは言った。
「創造、その力をや」
「感じるな」
「ほんまに」
中里に対して話した。
「思うわ、しかしな」
「それでもやな」
「戦い方はある」
「これまでの神霊さん達と同じやな」
「確かに強いが」
しかしというのだ。
「特徴がある、ブラフマー神は四つのお顔があってな」
「それぞれの方向を見てはるな」
「死角はない」
その四つの顔で観ているだけにというのだ。
「ほんまな、そして四つのお顔のお口からな」
「術を唱えはる」
「それで術もかなりや」
「そやから今苦労してるわ」
「しかしや」
シェリルの目は死んでいなかった、その目は他の者達も同じだった。
「腕は二本」
「そこが重要やな」
「そや」
まさにというのだ。
「それでや」
「接近戦を挑むか」
「そうして戦うことや」
「そやな」
「ブラフマー神はそうして戦って」
そうしてというのだ。
「ヴィシュヌ神、シヴァ神もな」
「それぞれか」
「そや、特徴を踏まえてな」
「これまでと同じで」
「戦う、ブラフマー神は完全に術と自分が放つ光で戦う」
「そうした神霊さんやな」
「そやからな」
シェリルは中里にさらに話した。
「ここはな」
「接近戦を挑んで」
「そして戦うで」
「わかったわ、ほなな」
中里はシェリルの言葉を受けて自身の神具である童子切と千鳥をそれぞれの手んで構えた、右手に童子切左手に千鳥だった。
そのうえでブラフマーに向かった、そこに他の六将星の者達も続くが。
芥川もだ、左手に太通直刀を逆手に持ってだ、そうして言った。
「僕も行くか」
「自分も接近戦いけるしな」
「六将星の連中程得意やないが」
それでもというのだ。
「出来るさかいな」
「ブラフマー神にやな」
「接近戦を挑むわ」
「そうするわ」
「それで次のヴィシュヌ神もな」
この神霊のことも話した。
「どっちかっていうと術で戦う神霊さんやな」
「あの神霊さんはどっちもいけるがな」
「接近戦もやな」
「そやけどな」
「調和神でな」
「ヴィシュヌ神のお姿の時はな」
本来のそれではというのだ、実はこの神はクリシュナ等多くの化身を持っている神霊でもあるのだ。
「そや」
「それやとな」
「接近戦を挑むモンを増やすな」
「そうしよな、ただシヴァ神はな」
最後の破壊の神の話もした。
「荒ぶる神様で」
「そのダンスと共にや」
「激しく戦うな」
「それで術も使われるが」
「接近戦が得意やな」
「そうした神霊さんや」
シェリルは芥川に答えた。
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