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ハッピークローバー

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第百三十八話 肩と肘その十

「コシがあってね」
「だしともよく絡んで」
「美味しいよ」
「本当に馬鹿に出来ないわね」
「冷凍うどんもね、それでね」
 達川は食べつつ言った。
「お鍋の最後にはね」
「いいわね」
「雑炊もいいけれど」
「おうどんも捨て難いわね」
「こちらもね、それで」
「今食べてるけれど」
 一華も言った。
「ワインにも合うわよ」
「冷凍うどんは」
「かなりいいわ、それでね」
「それで?」
「デザートもあるから」
「ああ、それもあるんだ」
「やっぱりね」
 何と言ってもという口調での言葉だった。
「最後の最後はね」
「デザートがないとね」
「それも食べて」
「終わりだね」
「食べられるわよね」
 一華は達川にうどんを食べつつ尋ねた。
「そちらも」
「食べられるよ」
 達川はすぐに答えた。
「おうどんも全部食べて」
「ならいいわ、それじゃあね」
「全部食べてから」
「おうどんをね」
「それからだね」
「デザート出すから」
 そうするからだというのだ。
「一緒にね」
「食べるんだね」
「そうしましょう、いやワインよかったわ」
 達川にその酒によって真っ赤になった顔で言った。
「最近飲んでなかったけれど」
「いいよね、ワインも」
「ええ、こちらもね」
「ペットボトルの安いワインだけれど」
「これはこれでいけるわね」
「馬鹿に出来ないよ」
 このワインもというのだ。
「お料理にも使えるし」
「そうよね」
「冷凍うどんも馬鹿に出来なくて」
「ペットボトルのワインもね」
「そうだよ、逆に馬鹿に出来るのは」
「そうしたものに文句ばかり言う人ね」
「新聞記者でもね、新聞記者ってね」
 この職業の者達はというと。
「マスコミ全体がだけれどやたら問題起こすし」
「犯罪とかね」
「だからね」
 そうした者達だからだというのだ。
「平気で噓書くし」
「捏造記事ね」
「売れる為どころか」
 その新聞がだ。
「もっと悪い考えで」
「嘘吐くからね」
「だからね」
 そうした者達だからだというのだ。
「食べものに何か言っても」
「信用しないことよね」
「下手に信用したら」
 そうすればというのだ。 
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