神々の塔
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第七十七話 世界のサイクルその三
「武という言葉の通りな」
「まさに矛を収めるもんやね」
「矛こをそのまま描いてな」
文字ではなくその形をだ。
「そこに止の文字を入れる」
「それが武という文字で」
「武力はな」
「そっちやね」
「しかし暴力はや」
「その法の統制が利かへんで」
「弱いモンを虐げて感情のままに振るう」
そうしたというのだ。
「醜い力や」
「その通りやね」
「武力は例え自分より強い相手でもな」
「戦の時とか用いるね」
「覚悟を決めてな」
「その暴力を抑えたりするし」
「そうした力や、国家にあるべきは武力であってや」
そちらの力でというのだ。
「暴力はな」
「否定されるもんやね」
「絶対にな」
何があろうともというのだ。
「そうしたもんや」
「そやね」
「それで暴力に向かってもな」
「あかんね」
「その場合は逃げる隠れる」
「それが試練の乗り越え方やね」
「そして警察とかに言うんや」
暴力を振るう輩のことをというのだ。
「法の統制が利いたな」
「武力を持ってる人達に言うんやね」
「そうするんや、暴力には暴力やない」
「武力か法やね」
「頭を使ってもええ、勿論この世界やと僕等に言うてもええ」
「暴力教師なんか何匹も切り捨ててきた」
中里は怒った目で述べた。
「容赦なくな」
「ほんまこっちの世界でも先生って悪い人多いわ」
「ヤクザ屋さんみたいにな」
「うち等十星連合の中でも」
「ほんま多いな」
「それでそんな先生いつも裁判にかけて」
犯罪が明らかになり次第だ。
「罪が明らかになったら処刑してるけど」
「有罪になったらな」
「ほんま先生の犯罪多いわ」
「異常にな」
「セクハラに汚職に」
「その暴力な」
「ほんまに感情の赴くままに」
こう言っていい状況でというのだ。
「殴って蹴って罵って」
「それも武器持っての場合もあるな」
「やりたい放題やね」
「どの世界でも教師は屑の集まる世界なんかもな」
「聖職者どころか」
「そうかもな、そしてそんな連中をや」
中里は怒った目で述べた。
「僕も何匹も切り捨ててきた」
「そやね」
「罪のないモンを切るのは以ての外や」
「そやけど罪があると」
「それも極悪人やとな」
そう呼ぶしかない輩はというのだ。
「ほんまな」
「容赦したらあかんね」
「そや」
まさにというのだ。
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