スーパー戦隊超決戦
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第二十六話 それぞれの組織の決意その十五
「だからだ」
「俺達もなんだ」
「同じだ、これからも仲間でだ」
そうでありとだ、夜野に言葉を返した。
「ライバルだ」
「そうなんだね」
「皆同じだ、俺だけが努力している訳じゃない」
朝加は強い声で語った。
「見ているからわかる、皆しっかり努力している」
「そうなんだね」
「だから皆これからもだ」
「努力していって」
「強くなり立派になっていく、俺も負けられないからな」
鼻息が荒くなっていた、表情も意気込んだものになっている。
「訓練も勉強もしてだ」
「慎重さもだね」
「身に着けていくぞ」
「はい、それとですが」
ジム=カーターは朝加の言葉に頷いた、そうしてから彼の傍に来てそのうえでこんなことを告げた。
「今度寮でバルサンを炊くそうで」
「そうなのか」
「その時は外出していてくれと」
「わかった、じゃあそうする」
朝加はそれならと頷いた。
「そうした時はな」
「そうして下さい、ただアパートやマンションは」
「考えていない」
きっぱりとした返事だった。
「今の寮で満足しているからな」
「だからですか」
「これからもな」
ジム=カーターに笑顔で話した。
「寮で暮らす」
「そうですか」
「先輩寮から出ないんだよね」
陽川がこう話した。
「本当に」
「普段はそこで暮らしてますね」
「ずっとね、アパートとかマンションは」
「持たなくて」
「本当にずっとなんだよ」
「寮ですね」
「そこにいるんだ」
「戦隊の中では珍しいですね」
「一人暮らししてる人多いよね」
「アパートやマンションで」
「戦隊でなくてもね」
それでもというのだ。
「何でも同期で先輩だけがね」
「まだ寮ですね」
「そうらしいしね」
「楽だ、金もかからないし通勤も近いからな」
朝加本人の言葉である。
「しかも食事も出るしな」
「だからですか」
「俺はずっと寮にいてだ」
ジム=カーターに答えた。
「これからもだ」
「そうですか」
「それが駄目か」
「まあ圭一郎さんがいいならいいですが」
「いいぞ、寮は」
こうも言うのだった。
「本当にな」
「それでこれからもですね」
「寮にいるぞ」
「まあ生活はそれぞれですね」
桃谷はそのことにはあまり思うところがなかった、それでこう言って済ませてあらためて言うのだった。
「それでドクターマンの傍に」
「これからも常にだな」
桃井が応えた。
「戦隊が一チームついていてな」
「そしてダグデド達が出てきたら」
「すぐに皆を呼んでだ」
「一緒に戦って」
「倒すぞ」
「そうしますね」
「必ずな」
この話も決まった、そしてその通りにしていってだ。ダグデド達との戦いの時を待つのだった。
第二十六話 完
2024・6・15
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