金木犀の許嫁
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第二十八話 二人一緒にその十二
「もう」
「そうはなりたくないわね」
「絶対にね」
「お金の使い方ですね」
白華は二人の話を聞いて考える顔で言った、そこに人生において極めて重要なものがあると感じてのことだ。
「それが大事ですね」
「お家のお買いものしても」
夜空はそのことから話した。
「結構ね」
「そういうこと意識しますね」
「そうなの」
こう白華に話した。
「これが」
「お料理の食材ですね」
「そう、安くて」
そうしてというのだ。
「栄養もね」
「考えることですね」
「欲しいものは何でも買ったら」
そうすればというと。
「もうお金はね」
「すぐになくなりますね」
「そしてね」
そうなってというのだ。
「大事なものもね」
「買えないですね」
「そうなるしね」
そうした場合もあるというのだ。
「だから」
「それで、ですね」
「ちゃんとね」
お金のことをというのだ。
「考えて」
「それで、ですね」
「やっていくことよ」
「そうですか」
「それと」
夜空はさらに話した。
「先のこともね」
「その日だけでなくて」
「色々考えて」
そうしてというのだ。
「そのうえでね」
「やっていくことですね」
「そう、本当にね」
「夜空ちゃんの言う通りよ」」
真昼も言ってきた。
「お金は先まで考えて」
「ちゃんと使うことですね」
「その時もでね」
「先もですね」
「後先考えて」
そうしてというのだ。
「そのうえでね」
「使っていって」
「いざという時にですね」
「そう、ちゃんとね」
「置いておいたものを使いますね」
「そのことを学んだのよ」
真昼は真顔で話した。
「うちはね」
「何かあったんですね」
「実は私達によくしてくれるお婆さんがおられるけれど」
「その人が、ですか」
「普段から貯金されていたけれど」
「病気になりました?」
「癌が発見されて」
そうしてというのだ。
「入院、手術をすることになったの」
「そこでお金ですね」
「その貯金があったからね」
だからだというのだ。
「何とかなったの」
「そうですか」
「そうしたことがあったから」
だからだというのだ。
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