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博士の挑戦状

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第百六十七話

            第百六十七話  それぞれ下着を買って
 今田先生と今日子先生はそれぞれこれはという下着を買った、そうして上機嫌で帰路についたがこの時にだった。
 今日子先生は箒に乗って飛びながら隣を同じ様に箒に乗って飛んでいる今田先生に言った。服は魔法使いのローブである。
「それで何時着けるの?」
「明日からよ」
 今田先生は今日子先生に顔を向けて微笑んで答えた。
「一着ずつね」
「着けていくのね」
「そうするわ」
「私もよ、ただ私はね」
「今日子ちゃんは?」
「今日お風呂から上がったら」
 その時はというのだ。
「紫のをね」
「着けるの」
「そうするわ」
「それ言ったら私もね」
 今田先生もこう返した。
「今日はどうしてもね」
「着けたい下着があるのね」
「今日子ちゃんはそれが紫なのね」
「ええ、それで香織ちゃんは」
「今日は黒なの」
「あら、黒なの」
「そう、黒のね」
 この色のというのだ。
「ブラとショーツをね」
「着けたいのね」
「その気分だから」
 それでというのだ。
「そちらにするの」
「下着ってその時で着けたいものあるわね」
「そうよね、それもお洒落だから」
「見えないところの」
「むしろ見えないところにね」
 そこにというのだ。
「お洒落したら変わるわね」
「気分がね」
「そうしたら見えるところにもね」
 そちらにもというのだ。
「お洒落の気持ちが乗るわね」
「そうよね」
「だからね」 
 それでというのだ。
「私もね」
「下着に凝ってるわね」
「そう、それで今日はね」
「黒ね」
「今日買った下着は明日からね」
 着けると言ってだ、そのうえで自宅まで飛んで帰った。そしてその日の仕事を終えて二人共それぞれの家でお風呂に入ったのだった。


第百六十七話   完


                 2024・5・19 
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