おぢばにおかえり
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第八十二話 三人でのひのきしんその十四
「そもそも口をきかないし睨んで」
「私達に対してみたいなことするのね」
「そうします」
「そうした子なのね」
「親戚にも嫌いな人いるんですが」
父方のお祖母さんや叔父さんです。
「そうした人のこともです」
「いつも悪く言って」
「全否定です」
語る口調も表情も心底嫌いなのねってわかる位です。
「好きな人達の悪口は絶対に言わないですが」
「そうした人についてはなのね」
「はい、困った子ですよね」
「それでも嫌う理由はあるのね」
今度は高井先輩が聞いてきました。
「誰でも」
「そうですね、聴いてたら親戚の人達もクラスメイトの子達も」
新一君が言う分にはですが。
「問題がありますね」
「私達だってね」
高井先輩は俯いて言われました。
「やっぱりね」
「理由があったんですね」
「ええ、酷いことしたのは事実だし」
「新一君がそれを聞いて」
「それでなのはわかるから」
だからだというのです。
「もうね」
「このことはですか」
「撒いた種だから」
それでというのです。
「物凄く怒られたし反省してるわ」
「あの、それでも新一君やり過ぎですよ」
殴ったり蹴ったりしなくてもです。
「あからさまに悪意出してますし」
「私達が嫌な思いする様にしてるわね」
「どう見ても」
本人も否定していません。
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