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八条学園騒動記

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第七百六十一話 大国とはその七

「いないのね」
「世の中にはな」
「あたし達も科学は進歩してね」
「今の科学は全部じゃないとわかっている」
「未来はわからない」
「本当にな」
「人間はまず火を使った」 
 ダンはそこから話した。
「道具を使って馬に乗ってだ」
「進歩したな」
「そうしていってね」
「製鉄もして文字も生み出した」
「紙だってね」 
 エイミーも言った。
「そして服も着て」
「どんどん進歩していったな」
「火薬も羅針盤も生み出して」
「印刷もな」
 ダンはさらに言った。
「そこで終わらず」
「産業革命が起こって」
「蒸気管も出来た」
「石油にガスに水道に」
「電気も生み出した」
「どんどんね」
「進歩していった」
 そうなったというのだ。
「ラジオも電話も生まれて」
「映画にテレビ」
「飛行機も生まれた」
「自動車もね」
「コンピューター、宇宙船とな」
「携帯電話だってね」
「どれもまさにだ」
 それこそというのだ。
「科学の進歩だ、その時は出来なくとも」
「出来る様になる」
「生み出せる、しかしな」
 それでもというのだ。
「ああした奴はだ」
「もう最初からね」
「屑みたいな理屈もどきを出してな」
 そうしてというのだ。
「あれこれとだ」
「言ってるだけでね」
「進歩も発展もな」
「見ていないわね」 
 エイミーも言った。
「だから何も生み出さないわね」
「発展性も創造性もな」
「ないわね」
「全くな、だからだ」
 その為にというのだ。
「書いたものを読んでもだ」
「面白くないのね」
「科学の知識自体も間違っているしな」
 現代のそれもというのだ。
「勝手に設計を変えたりしてな」
「それじゃあ意味ないわね」
「そうだ、そんな奴の本が面白いか」
「これ以上はないまでに下らなくて当然ね」
「そうだ」 
 一も二もない口調だった。
「何の建設性も発展もなくな」
「知識も間違っていて」
「それで得意になっているだけだからな」
「面白くなくて当然ね」
「自己満足だけでだ」
 建設性なぞ欠片もないというのだ。
「後ろ向きですらない」
「本当に只の自己満足ね」
「それに過ぎないからな」
「読んでも面白くないわね」
「そうだ、あんな奴よりだ」 
 それこそとだ、ダンは言った。
「エジソンさんの方がだ」
「遥かに凄いわね」
「出来ない、無理とはだ」
 エジソンはというのだ。 
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