神々の塔
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第七十五話 焦る気持ちその五
「同じことを繰り返す」
「そやからやな」
「もう隔離するか最悪な」
「消す」
「無能な働き者を消せと言うが」
ゼークトの論理ではだ。
「ちゃうな」
「そやな」
二人で話した、そしてだった。
シェリルはあらためてだ、施に言った。
「無能な働き者は配置転換や」
「別の部署にな」
「それで済むわ」
「向いてる仕事にな」
「一番向いてる仕事が満員でもな」
その場合はというと。
「次の部署や」
「二番目三番目とな」
「やっていったらええ、しかし」
「屑はな」
「おるだけでや」
その場所にというのだ。
「害になる」
「そやからやな」
「屑は消す」
「そうせなあかんな」
「ゼークトさんはそこまでな」
この定義を言った彼はというのだ。
「言うてへんかった」
「どうにもならん奴まではな」
「何処でもおるわ」
シェリルは言い切った。
「屑はな」
「そして屑はな」
「消さんとな」
「若しくは禁治産者に認定してな」
「悪意ある禁治産者にな」
禁治産者といっても色々だ、身体を壊したり心を病んだ場合もあるが人間として問題がある場合もあり悪意に満ちた輩等が問題なのだ。
「そうしてな」
「用いんことやな」
「それこそな」
「用いるとな」
「それだけでや」
「害になるわ」
「その場所を腐らせたりな」
そうした場所にしたりというのだ。
「他にもな」
「何かとな」
「問題を起こすからな」
「消すしかない」
「そうした輩こそな」
「十星連合でもおるからな」
メルヴィルは嫌そうに言った。
「そうした屑は」
「ああ、それでや」
「そこにおるとな」
「その場所を腐らす」
「どうにもならん位にな」
こうシェリルに話した。
「するさかいな」
「そうした奴こそな」
「排除せんとな」
「あかん、有能な働き者と有能な怠け者はな」
シェリルはこの二つの者達から話した。
「そのままや」
「重用するな」
「無能な怠け者と無能な働き者は配置転換や」
「それで役立ってもらう」
「そして屑はな」
「消すな」
「屑は仕事の向き不向きやない」
そうした問題ではないというのだ。
「その人格がや」
「問題やな」
「能力も大事やが」
「人格も大事やな」
「性格があんまりにも酷いと」
「どうにもならん」
それこそというのだ。
「ほんま性格は大事や」
「それ次第で全くちゃうわ」
「出来るだけ人格者を用いたいけど」
「そうもいかん」
「人格者は少ない」
メルヴィルは苦い顔で言った。
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