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星河の覇皇

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第八十七部第一章 シャイターンの復活その十六

「潜水艦は見抜かれる、だからな」
「それは使えず」
「それだけのこれまでの様には戦えない」
「五日間の様に」
「そのことは確実ですか」
「そのことは念頭に入れてだ」
 そうしてというのだ。
「そしてだ」
「そのうえで、ですね」
「ティムール軍と戦い」
「そして破る」
「そうしますか」
「シャイターン主席は戻って来たが」
 それでもというのだ。
「だからといってだ」
「諦める訳にはいかないですね」
「その理由はないですね」
「だからですね」
「これからも」
「戦いだ」
 そうしてというのだ。
「勝たないとならない、そして我々の勝利だが」
「あと一歩ですね」
 ラシークが応えた。
「あと少しで」
「そうだ、戦争自体への勝利がだ」
「手に入りますね」
「そうなる、サマルカンド星系を占領すれば」
 ティムールの首都であるこの星系をというのだ。
「もうだ」
「それで、ですね」
「我々の勝利はほぼ確定ですね」
「あの星系を占領しますとティムールの残りの星系は僅かです」
「我々の進撃ルートからしますと」
「もう戦争は出来なくなっています」
「それだけの力がなくなっていますので」
「そうだ、そのサマルカンド星系までだ」
 まさにというのだ。
「もう敵の防衛ラインはないからな」
「進撃出来ますね」
「ティムール軍が来るまで」
「だからですね」
「我々の勝利は近くなっている」
「それは確かですね」
「シャイターン主席は戻ったが」 
 しかしというのだ。
「我々はこの五日で多くの勝利を得た」
「このことは事実であり」
「そのことによってですね」
「我々は勝利に近付いた」
「そのことは間違いないですね」
「なら尚更だ」 
 まさにというのだ。
「我々はより進むべきだ」
「サマルカンド星系まで」
「敵の首都まで」
「そうあるべきですね」
「だからですね」
「我々は進む、だがシャイターン主席が前に来たならだ」
 その時はというと。
「退くのだ」
「戦わずにですか」
「そうせよというのですか」
「若しシャイターン主席が率いる軍が前に来たなら」
「その時は」
「彼には二倍以上の戦力でも敗れる」
 アッディーンは言い切った。 
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