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転生とらぶる

作者:青竹
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スーパーロボット大戦OGs
  0065話

「あれが普通の警備態勢?」

 目の前にいる中年の男から話を聞き、その内容に呆れた。
 青い髪が印象的なその男は、ジョナサン・カザハラ。このテスラ研の所長であり、ロボット工学の分野では有数の権威であり、グルンガストの開発者でもある。
 
 エキドナとラミアがテスラ研の占領を報告してから数十分後、俺は目の前にいるジョナサン・カザハラとテスラ研の所長室で事情を聞いていた。
 ジョナサンが言うには、あの量産型ゲシュペンストMk-Ⅱがこのテスラ研に配備された連邦軍の防衛隊の全てで間違いないらしい。
 テスラ研の最新技術で特機等を開発しているのにこの防衛体制って。一瞬そう思ったが、確か原作でもインスペクターなんかにテスラ研を襲撃された時に連邦軍の防衛部隊なんかは出ていなかった気がする。
 そう考えるとジョナサンが言っているのもあながちおかしくない、のか?

「これでも、君達が起こした戦いのせいでいつもより警戒していたんだが」

 俺の呆れた表情に気が付いたのか、苦笑を浮かべつつ言い訳をするジョナサン。

「あれで、か?」
「普段ならテスラ研に連邦軍からの防衛部隊なんていないよ」

 まぁ、よく考えてみると確かにテスラ研は分類としてはあくまでも民間の研究所であり、連邦軍に所属している訳ではない。逆に考えればそれでも6機とは言え防衛の為に機体が派遣されたのはテスラ研の重要度を表しているんだろう。

「それにしても、久しぶりだね。随分とご無沙汰だが、まさかこんな乱暴な訪問をされるとは思わなかったよ。こちらとしては、女性の寝室を訪れる時のように紳士的に訪問して欲しかったのだが」

 ……あぁ、そういえばこういう性格だったか。
 レモンの用事なんかでテスラ研に何度も訪れている俺だから、当然ジョナサン・カザハラ所長とも顔見知りではある。初めて紹介された時にもレモンに言い寄って強烈なカウンターを食らっていたのを思い出す。

「こうして見ると、アクセル君の部下は美人が多いな。レモン君の嫉妬が恐くないのかね?」

 一応念の為に護衛として側にいるエキドナとラミアへと視線を向けながらジョナサンが2人の容姿を賞賛する。
 この2人がWナンバーズと呼ばれる人造人間だと知ったら、彼の反応はどうなるだろうか? ふとそんな事を思うが、恐らく今と変わらないだろう。
 もっとも、実年齢がまだ1桁だと教えた時の反応は面白い事になりそうだが。

「さて、ジョナサン所長。言うまでもなく、このテスラ研は俺達が占拠させて貰った。こちらの言う事に大人しく従って貰えれば所員に危害を加えないと約束しよう」
「その約束が守られる保証は?」
「こちらは最初からそのつもりで、占拠する時にもなるべく手荒な真似をしないように命令している。W16、研究員に死傷者は?」

 W16、との名称にジョナサンの眉がピクリと動くが、エキドナは気に掛ける様子もなく報告してくる。

「はい、数名が反抗してきましたので打撲等の軽傷がありますが、その他は概ね問題ありません」
「との事だが、これでも信用して貰えないか?」
「……分かった。ここには君やレモン君にとっての知人、友人も多くいる。君の話を信じよう」
「では、まずはアギュイエウスとリュケイオスを用意して貰おうか」

 まずはこの基地に来た最大の目標である2つを要求するが、ジョナサンは申し訳なさそうに首を振る。
 もっとも曲者のこの男の事だ。その態度が演技だと言われても驚く事はない。

「その2つは現在封印されている。その解除には1日程時間が掛かるが、構わないかね?」

 1日、か。ヨーロッパで反攻作戦が開始されるのが明日と言う事を考えるとヴィンデル達がその作戦に失敗し、北米のコロラドにあるテスラ研へと到着する頃にはその2つの用意が整っている計算になるか。

「構わん。ただ、こちらとしてもそう時間的に余裕がある訳ではないのでな。なるべく早くしてくれると助かる」
「そうは言っても、今まではインスペクターにしか使用できていなかった物質転送装置だよ? いくら開発が終了したからと言って、ほいほい使える状況でその辺に置いておく訳にもいかないのは理解して貰えるだろう」

 言っている事はもっともなのだが、原作ではインスペクターにテスラ研を占拠された後にもダイゼンガーやアウセンザイターを隠し通した事実があるだけに、あまり信用するのも危険だろう。
 ……あぁ、そういえば。

「しょうがないな、その辺は任せる。だが明日のこの時間になっても用意できていない場合はこちらも手荒な手段を取る事になってしまう事を覚えておいてくれ。それと明日までの時間が空いたから、その間にこの研究所で開発されている各種機体を接収させて貰う事になるが、構わないな?」
「構うか構わないかで言えば、思い切り構うんだが……言っても無駄なんだろう?」
「そう言う事だ。レモンからの情報やコンピュータをざっと検索した所EG系列のソウルゲイン、VR系列のヴァイサーガ、SRG系列ではグルンガスト参式があるな」

 そこまで告げてから一端言葉を溜め、口を開く。

「それから、地下格納庫にあのビアン博士が設計したというDGG系列の機体が2機あるというのも把握している。悪いがその2機も接収させて貰う」
「馬鹿なっ、あの2機の機体情報は極秘で地上のコンピュータには情報すら残っていない筈! 何故知っている!?」

 さすがにダイゼンガーとアウセンザイターの2機の情報をこちらに知られているとは思っていなかったのだろう。今までの飄々とした顔つきが驚愕へと塗り変わる。
 ちなみに、ダイゼンガーは正式には『ダイナミック・ゼネラル・ガーディアン』なんだが、長いので原作通りにダイゼンガーと略す。

「さて、世の中には漏れない秘密はないという事だ」

 もちろんこの件に関しては、どこかから情報が漏れた訳ではなく原作知識故だ。この研究所である程度信頼されていたレモンにしても結局は外様であり、この基地最大の秘密ともいえるDGG系列の機体に関して知る事はなかった。

「誰かが情報を流したというのか? いや、だがあの2機について知っているのは限られた者だけで彼らが秘密を漏らすなんて事は……」
「考え事をしている所悪いが、既に地下にあるというのは判明している。大人しく提供してもらえないのなら強硬手段としてテスラ研を破壊して物理的に地下格納庫への道を作る事になってしまうが?」

 その言葉を聞いたジョナサンは諦めの溜息をもらし、机の引き出しから取り出したカードをこちらへと渡す。

「エレベータのスロットにそのカードを通せば地下格納庫へと移動可能だ。だが、DGG系列の機体は2機共特定のパイロットの専用機として設計されている。君達が接収したとしても乗れるパイロットがいないぞ」

 なるほど、その辺も原作と同じか。元々ダイゼンガーはその名前通りにゼンガーの専用機として。アウセンザイターはエルザムの専用機としてクレイドル防衛用の機動兵器として造られた機体だ。
 だがこちらの世界ではゼンガーはともかく、エルザムはエルピス事件で死んでいる筈なんだが果たして誰の専用機として造られたんだろうか? 弟のライディース専用機か?

「知っての通りうちにはレモンという天才科学者がいるからな。彼女に任せればどうにかしてくれるだろう」

 人はそれを丸投げと言うのかもしれないが、丸投げすればきちんと成果が出るのだからそう悪い事でもない。
 それに、射撃特化の機体であるアウセンザイターの武器はもしかしたらグロウセイヴァーに対して流用出来るかもしれない。
 もっとも、特機系統であるアウセンザイターは大きさがグロウセイヴァーの2~3倍近いので、武器をそのまま流用出来るかどうかはそれこそレモンに期待するしかないだろうな。

「それと、地下格納庫に行けば分かるが、機体自体はまだ殆ど組み上がっておらず部品がバラバラになっている状態だ」
「2機ともか?」
「ああ」

 となると、部品を地上へと上げるのには時間が掛かるか? いや、原作では完成した機体が地下格納庫から出撃したんだから、機体用のエレベータか何かある筈だな。

「完成された機体でないのは残念だが、部品ごともらっていく事にする。地下格納庫には機体搬出用のエレベータか何かあるんだろう?」
「それがないと地下で機体を完成させても地上に出す事が出来ないからね」
「なら、部品はそのエレベータで纏めて地上に上げさせてもらう。それと、早速アギュイエウスとリュケイオスの封印解除作業に取りかかってくれ。こちらも各種機体の接収を始めさせて貰う」

 ジョナサンへとそう声をかけ、所長室を出る。

「W17、確かプランEFではお前が先発隊として先に転移する予定だったな?」
「はい。予定ではそうなっています」
「なら、機体接収に関してはお前に任せる。量産型Wを連れてまずは地下格納庫からDGGの接収をしろ。その後はSRG系、EG系、VR系の接収だ。機体だけじゃなくて予備部品や補修部品、消耗品も忘れるなよ。テスラ研の機体は性能は高いが、一般流通してる部品は殆ど無いからもし忘れるといざという時に使い物にならなくなる。W16は念の為にテスラ研周囲の護衛だ。ここに配備されていたのは量産型ゲシュペンストMk-Ⅱ6機だけだったが、占領されたとなれば話は別だ。奪還部隊が来るかもしれないからな」
「はい、了解しました」

 取りあえずここまでは大体原作通りの流れに持って行けてると思っていいだろう。
 既に原作介入しまくって細かく流れが変わっている所も多いが、大きい流れとして見た場合は原作に近い流れの筈。
 後、テスラ研で重要なのは……エクサランスチームと、デュミナス、か。

「W17、接収前に一仕事頼む。俺の情報では近いうちにここにエクサランスチームが来る筈なんだが、それがいつかを知りたい」
「了解しました」

 頷いたラミアが去っていく。レモン自慢のWナンバーズだ、コンピュータから情報を抜き出すくらいは朝飯前だろう。

「W16、テスラ研の護衛はバリソンと交代で行え。いくらお前がWナンバーズとは言え、疲労していざという時に使い物にならなかったりしたら困るからな」
「了解」

 さて、いよいよ明日にはこの世界ともお別れだ。 
 

 
後書き
名前:アクセル・アルマー
LV:24
PP:60
格闘:202
射撃:220
技量:212
防御:209
回避:237
命中:259
SP:334
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:B
宇:A
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP20
   ???
   ???

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.10
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    ???
    ???
    ???
    ???
    ???
    ???
    ???

撃墜数:87 
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