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夢幻水滸伝

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第三百五十八話 迅速な集結その八

「ほんまな」
「そこまでですと」
「たまにおるやろ」
「はい、そうした輩も」
 オコナーは苦い顔で答えた。
「いますね」
「そやな、何処でもな」
「そうした輩は反省もしません」
「それで何度でもやらかす」
「責任を把握せず」
 自己のそれをだ。
「そして全部他人のせいです」
「言い訳に終始してな」
「責任を把握しないので」
「そうする、まだそれを把握してな」 
 自分の責任をだ。
「言い訳するなら兎も角」
「それならまだましですね」
「そや、それもあかんことやが」
「まだよおなる見込みはありますね」
「処罰して反省する様に促してな」
「実際に反省したら」
「その時はな」 
 トウェインは苦い顔で話した。
「何とかなるが」
「そうですね」
「しかしな」
「それがですね」
「そうしたな」
「責任を把握せず他人のせいにしたり言い訳に徹するなら」
「もう付ける薬はない」
 まさにそうだというのだ。
「ほんま何度も同じこと繰り返すわ」
「機密漏洩もまた」
「そしてや」 
 そのうえでというのだ。
「どえらいことやらかすからな」
「そやからですね」
「厳罰に処してな」
 そうしてというのだ。
「軍におったらな」
「クビですね」
「どの場所におってもな」
 軍だけでなくというのだ。
「そうするわ」
「そうですね」
「そしてな」 
 そのうえでというのだ。
「挙句誰からも見捨てられるわ」
「末路はそうですね」
「そんな奴はな」
 それこそというのだ。
「ほんまどうにもならん」
「そこまでのアホは」
「ほんまもんのアホや」
「機密のことを理解せえへんなら」
「教育を受けても常識の中の常識を理解出来ん奴もおるんや」
「まさに白痴ですね」
「そや」
 まさにというのだ。
「そうした奴はな」
「流石にそんな人よおさんおったら困りますが」
 ミニーはそれでもと述べた。
「確かにいますね」
「そやろ、軍にもな」
「禁治産者ですね」
「それになるわ、もう責任を把握せんでな」
「そうした碌でもないことを繰り返すなら」
「何も任せられんからな」
「特に焦るとですね」
 その時はとだ、ミニーは話した。 
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