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夢幻水滸伝

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第三百五十八話 迅速な集結その一

                第三百五十八話  迅速な集結
 メルヴィルもトウェインもそれぞれの戦力と物資をポートアーサーに集結させていた、その状況はというと。
「よし、思った以上にや」
「順調っすね」
「ええ感じや」
 その戦場となると思われるポートアーサーでだ、メルヴィルはセリューに答えた。見れば周りは多くの将兵や物資でごった返している。
「刻一刻とな」
「将兵も物資も集まってますね」
「そや、このままいくとな」
「予想以上にっすね」
「迅速にや」
「将兵も物資も集まって」
「そしてや」
 そのうえでというのだ。
「戦えるわ」
「そうっすね、ただっす」
「ああ、相手もな」
 西の方を見てだ、メルヴィルは答えた。
「同じ位の速さや」
「そうっすね」
「先んじることは出来んな」
「トウェインさん達も流石っすね」
「ほんまな、そやからな」
 だからだというのだ。
「先制攻撃はせんわ」
「無理はしないことっすね」
「下手に焦って準備を整えて」
 今の状況を急がせてというのだ。
「そうしてや」
「攻めてもっすね」
「準備不足そして準備を整えてる敵の迎撃を受けてな」
 そうなりというのだ。
「逆にや」
「負けますね」
「そうなるさかいな」
「無理はしないっすね」
「急いでもな」
 そうしてもというのだ。
「焦らず無理はな」
「しないことっすね」
「そや、おそらく戦は同時になり」 
 そうしてというのだ。
「そのうえでや」
「雌雄を決するっすね」
「そうなるわ」
「そうっすか」
「もうここはお互いにや」 
 メルヴィルはここでまた西を見た、そこにトウェイン達がいて言うのだった。
「名乗りを挙げ合ってな」
「騎士や武士の様にっすね」
「戦うことになるわ」
「そうっすね」
「そや」
 まさにというのだ。
「トウェイン達とな」
「そう言うと恰好ええですが」 
 ホーソーンはいささか残念そうに述べた、見ればアメリカ東部の星の面々がその場に顔を揃えている。
「先手を打てへんことはです」
「痛いな」
「そうですね」
「トウェイン達もそう思ってるわ」
 敵である彼等もというのだ。
「そのことはな」
「先手を打つ」
「それが出来たらな」
「やっぱり大きいですね」
「戦はな、しかしな」
「無理はせえへん」
「焦らずな、先手もな」
 それもというのだ。 
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