神々の塔
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第七十四話 まだ道半ばその十一
「この度はな」
「一点集中に対してか」
「もうな」
「徹底的に数を増やしてやな」
「そしてや」
そのうえでというのだ。
「戦うんや」
「それやとや」
シェリルが芥川に問うた。
「私はドラゴン出すことやな」
「ああ、出せるだけな」
「皆出してやな」
「そしてや」
そのうえでというのだ。
「そのドラゴン達もな」
「戦に参加させるんやね」
「そうするんや」
「そうして勝つんやね」
「義経さんは勝ち方を見極めるのが凄い、しかしな」
「それでもやね」
「一点集中や」
その戦い方はというのだ。
「それやとや」
「こっちは点を増やす」
「増やせるだけな、そしてな」
「戦うんやね」
「そうする、ええな」
「ああ、ほなな」
「勝つで」
この言葉と共にだった。
芥川は無数の分身それに狐と共に義経に向かった、他の者達もその様にして戦ってそうしてであった。
義経を倒した、すると彼から言われた。
「見事、ではな」
「先にですね」
「行くのだ、そなた達ならだ」
「これからもですね」
「進める、私に勝ったのだ」
だからだというのだ。
「これからもな」
「戦ってですね」
「進める、ではな」
「まずはですね」
「休め、酒もだ」
「飲むことですね」
「そうだ、そしてだ」
そのうえでというのだ。
「英気を養うことだ」
「先に進む為に」
「そうだ、踏破は間近い」
まさにというのだ。
「だからな」
「今はですね」
「休め、いいな」
「そうさせてもらいます」
芥川は確かな声で応えた、そうしてだった。
一行はまや休息に入った、それからさらに先に進んだ。一階一階さらに上へと進んでいくのであった。
第七十四話 完
2024・5・15
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