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背中を押されて

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第二章

 神崎は決めた、そしてそのまま意を決して彼女のところに行き。
 二人のところに戻ってきてた、泣きそうな笑顔で言った。
「私でよければだったよ」
「よかったな、あの娘いい娘だしな」
「性格が兎に角いいのよね」
「そして彼氏さんいないっていうしな」
「絶対って思ってたわ」
「よかったよ、けれどね」
 それでもとだ、神崎は二人にその笑顔のまま言った。
「怖かったよ、兎に角ね」
「そうだよな、告白するってな」
「その人にとっては全てを賭けたものだしね」
 二人もそれはと返した。
「私には経験ないけれど」
「俺にはな、けれど聞くからな」
「本当によかったわね」
「告白受けてもらってね」
「うん、けれど告白には勇気が必要で」
 それでというのだった。
「そして背中を押してもらったら」
「俺達みたいな友達にか」
「そうしてもらったわなのね」
「とても心強いよ、今回は本当に有り難う」
「そんなのいいさ、それよりも彼女と仲良くな」
「楽しく付き合っていってね」
「そうしていくよ」
 二人は神崎ににこりと笑って応えた、神崎はその彼女と交際してこれまで以上に幸せな学園生活を過ごす様になった、そして松本と宮部もだ。 
 自然と付き合う様になった、そして二組で一緒によく遊んだ。その日々は彼等にとってかけがえのないものになった。


背中を押されて   完


                   2024・7・24 
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