スーパー戦隊超決戦
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第二十四話 戦隊側も知りその五
「彼等は性格がです」
「滅茶苦茶悪いよな」
「簡単に言えば」
「あんたとは全然違うな」
「おや、私をそう言われますか」
「自分が泥に塗れてだろ」
彼のこの信条をだ、ジュランは指摘した。
「つまり他の奴は塗れさせないんだよな」
「そう捉えられますか」
「それってな」
ジュランはさらに話した。
「自分が犠牲になるってことだろ」
「そうだね」
渡嘉敷はジュランのその言葉に頷いた。
「要するに」
「そんなことする奴ってな」
「性格がいいってね」
「言えるよな」
「うん、僕もそう思うよ」
渡嘉敷は確かな声で答えた。
「本当にね」
「そうだよ、だからな」
「カグラギさんはだね」
「かなりな」
「性格がいいね」
「それに自分の為に策略とか仕掛けたりな」
彼のこうしたこともだ、ジュランは話した。
「しないからな」
「いいんだね」
「ああ、もうな」
それこそというのだ。
「性格はな」
「かなりいいね」
「そう考えたらな」
「ダグデド達は」
「かなりな」
こう言っていいまでにというのだ。
「性格悪いぜ」
「そうだね」
「九右衛門も策が得意でもな」
伊賀崎はここで彼のことを思い出した。
「底意地が悪いとか邪とかな」
「そうしたものはなかったな」
「そうだよな」
こう加藤に応えた。
「別に」
「ただ捻じれただけか」
「それ位の奴だったな」
「あれだな、捻じれたり捻くれたりしてるのとな」
ガルは手を組んで考える顔で言った。
「心底腐ってるのとは違うな」
「腐ってるのがな」
伊賀崎はガルにも応えた、それぞれの戦隊の面々が一つに集まってそのうえで膝を寄せ合って仲良く話をしている。
「ダグデド達だな」
「そうだよな」
「もう心の底からな」
それこそというのだ。
「腐りきってるのがな」
「あいつ等だな」
「ああ」
まさにというのだ。
「聞く限りだとな」
「そうした連中だとだ」
加藤は考える顔になって述べた。
「あいつ等も手を組むか」
「牙鬼軍団達もか」
「他の連中もな」
「俺だったら絶対に嫌だな」
「俺もだ」
伊賀崎もガルもこう答えた。
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