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トイプードルは長生きする

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第二章

「生きるぞ」
「何年もか」
「そうだよ」
「そうか、じゃあな」
 それならとだ、洋介は言った。
「絶対にな」
「長生きして欲しいな」
「ああ」
 まさにというのだった。
「本当にな」
「俺も同じだよ」
 父は息子に微笑んで答えた。
「そして母さんもな」
「ふわりに長生きして欲しいと思ってるな」
「家族だからな、だからな」
 そう思うからだというのだ。
「トイプードルが長生き出来る酒類でな」
「よかったよな」
「ああ、だからな」
「ふわりが長生き出来る様にか」
「これからもな」
「俺達はふわりの健康に気を付けていくか」
「幾らいつも元気でもな」
 それでもというのだ。
「体調だって崩す時があるだろ」
「しんどかったりしてな」
「そうしたことに気を付けてな」
 そうしてというのだ。
「大事にしていってな」
「長生きしてもらうか」
「だから今から病院に行くぞ」
「犬の定期健診だな」
「ああ、行くぞ」
「ふわりは病院嫌いでもな」
 それでもというのだ。
「行くか」
「今からな、じゃあふわりいいな」
「クゥン・・・・・・」
 病院が嫌いなふわりは残念そうに鳴いて応えた、だがそんな彼女を抱いてケースに入れてそうしてだった。
 一家で病院に連れて行った、そうして診察を受けさせた。その結果は健康そのものというものだった。


トイプードルは長生きする   完


                      2024・7・23 
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