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神々の塔

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第七十四話 まだ道半ばその二

「ええな」
「そうですか」
「そう思われるからですね」
「皆様の軍でもですね」
「採用されていますね」
「将兵の鎧兜の一つでな」
 その中の一種としてというのだ。
「定めてるんや」
「左様ですね」
「そうされていますね」
「恰好ええからな、軍隊は実用性やが」
 それが第一だがというのだ。
「それでもな」
「見栄えも大事ですね」
「だからですね」
「自分等の鎧兜も採用してるわ」
 ジャガーの毛皮で全身を包み頭の部分をそのまま兜にしたそれをというのだ。
「武器もな」
「棍棒ですが」
「こちらもですね」
「そうされていますね」
「そうしてるわ、ほんまな」
 笑ってだ、芥川はさらに言った。
「軍隊は見栄えもや」
「大事ですね」
「実に」
「恰好よおないとな」 
 さもないと、というのだ。
「軍隊はな」
「よくない」
「英雄にもなるので」
「英雄は格好よくてや」
 そうであってというのだ。
「ナンボや、そやからな」
「十星連合軍も恰好よく」
「そのことを意識されていますね」
「そや、ほなまた機会があったら」
 戦士達に笑顔のまま話した。
「手合わせ頼むわ」
「それでは」
「その時が来ることを楽しみにしています」
 戦士達は芥川に礼儀正しく応えた、そうしてであった。 
 彼等は金を置いて去った、一行はその金を受け取ってから再び先に進んでいった。そしてそこでだった。
 羅がだ、芥川にこう言ってきた。
「軍隊ほんま見栄えもな」
「大事やな」
「強さ、実用性第一でもな」
 それだけでなくというのだ。
「格好良さもな」
「大事やな」
「恰好悪いと」 
 軍隊がというのだ。
「それだけでな」
「マイナスやな」
「軍服にしても」
 常に着ているものもいうのだ。
「デザインがや」
「恰好よくてな」
「作業服もや」
「そや、そっちの服もや」 
 芥川は羅に応えて言った。
「デザインもや」
「大事やな」
「軍隊はもう隅から隅までな」
「恰好よおないとな」
「あかんな」
「そうした部分があるのは事実やな」
「スポーツチームとな」
 彼等もというのだ。 
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