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夢幻水滸伝

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第三百五十七話 東部の動きその一

               第三百五十七話  東部の動き
 アメリカの覇権を賭けた戦のことは当然ながらメルヴィル達も意識していた、それでメルヴィルはニューヨークの自身の官邸で仲間達に話していた。
「トウェインの方も避けるつもりはないわ」
「そうですね」 
 ボームは真剣な顔で答えた、今彼等は会議室の円卓に座って話をしている。
「お互いに」
「そやからな」
「決戦の準備をですね」
「進めてるわ」
「そうですね」
「そしてな」
 それでというのだった。
「その場所はや」
「ポートアーサーですね」
「あそこにや」
「我が軍の全軍を集結させています」
「物資もあるだけな」
「物凄い動きになっていますね」
 エミリーは唸った顔で述べた。
「そうですね」
「そや、車に馬にや」
「船に航空機に」
「鉄道も使ってな、勿論空船も使ってるしな」
 こちらもというのだ。
「そうしてや」
「まさに総動員です」
「輸送手段もな」
「そうしていますね」
「それで参戦する星のモンはな」
 トウェインは自分達の話もした。
「全員や」
「私達全員ですね」
「向こうもそうしてくるしな」
「星の者には星の者で」
「それでや」
「全員でいきますね」
「わし等がおらん間の統治はな」
 勢力のそれはというと。
「官僚達に任せる、わし等はサインをするが」
「決裁のですね」
「政策は基本を伝えてな」
「後は任せますね」
「議会にもな、やっぱりな」
 何といってもというのだ。
「東井システムを整えておいてや」
「よかったですね」
「わし等がおらへんでもな」
 そうした状況になろうともというのだ。
「統治システムがしっかりしてるとな」
「勢力は動きますね」
「逆にや」
「統治システムを整えてへんと」
「こうした時に困るわ」
「統治出来ないので」
「そや、ほんまによかったわ」
 メルヴィルは心から述べた。
「統治システムを整えておいてな」
「ほんまそうですね、勢力は常に動いています」
 こう言ったのはルイスだった。
「二十四時間止まることなく」
「そやからな」
「統治システムは整えておくことですね」
「それで特に凄いのはな」
 統治システムの整備はというのだ。
「日本の関西やな」
「紫さんのところですね」
「あそこは太宰がおるからな」
「あの人がおられるので」
「それでな」
 その為にというのだ。 
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