仮面ライダーギーツ 運命の瞬間
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第四十四章
「今から」
「うん、切り札を出そう」
「三人一度にいくぞ」
ジーンもパンクジャックも応えてだった、そのうえで。
それぞれの敵と一旦間合いを置いた、それから構えを取ってだった。
全身に力を込めたうえで跳躍した、三人同時に同じ高さで空中で身体を屈めて前転してそこからだった。
急降下して跳び蹴りを浴びせた、その時三人同時に叫んだ。
「ライダァーーーーー」
「キィーーーーーーック!!」
ジーンはレター、キューンはケイロウ、パン孔雀はダバーンをそれぞれ撃った、三人のその切り札が炸裂すると。
敵のライダー達は動きを止めた、そうして攻撃の衝撃から後ろに跳んで敵の前に着地しだ三人の前でだった。
大爆発を起こした、その後には何も残らなかった。ジーンはその状況を見て言った。
「やったね」
「うん、僕達の勝利だ」
キューンが応えた。
「間違いなくね」
「そうだね、俺達は勝ったんだ」
「これで英寿達に顔向け出来るな」
パンクジャックも明るい声で応えた。
「勝った、そしてな」
「生き残ったからね」
「あいつは実は負けてもいいって言うけれどな」
「死ぬと嫌がるよ」
「そんな奴だな」
「だからね」
ジーンはそのパンクジャックに言葉を返した。
「よかったよ」
「ああ、じゃああいつ迎えに行くか」
「英寿それに他の皆も」
「そうしようね」
キューンが頷いた、そしてパンクジャックも。そうしてだった。
三人のライダー達は仲間達のところに向かった、戦いはまだ続いているが彼等の戦いは終わった。それを受けて向かったのだった。
バッファ、ハクビ、ナッジスパロウもそれぞれグレアツー、ゲイザー、グレアと戦っていた。時にバッファが激しく戦っていたが。
決着はつかなかった、それでバッファは苛立った。
「中々隙を見せないな」
「そうね」
ハクビも隣から確かにと頷いた。
「同じ仮面ライダーだけあって強いわ」
「そうだな、わかっていたがな」
「やっぱり強いわね」
「相当にな」
「ですが相手はあと一歩です」
二人にナッジスパロウが言ってきた。
「こちらの渾身の一撃が決まれば」
「倒せるか」
「はい、そして我々もです」
「あまり体力が残ってないな」
「勝負をつける時です」
「ここで決めないと駄目だな」
「そうです」
バッファと共に敵を見据えつつ彼に告げた。
「ここでこそです」
「それじゃあ決めるか」
「そうしましょう」
「そうなるとここで出す技は一つね」
ハクビはナッジスパロウが決めると聞いて応えた、彼女も今は敵を見据えている。激しい攻防の後お互い間合いを置いてそのうえで話している。相手は今は構えを取っているがタイミングを伺っていている感じだ。
「他にはないわね」
「そうです、あの技しかありません」
ナッジスパロウはハクビに即座に言葉を返した。
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