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夢幻水滸伝

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第三百五十六話 東と西その十五

「わかってるな」
「当然ですね」
「怠けてはいけないですね」
「誰もが」
「怠け者も有能と無能がおるが」
 それでもというのだ。
「こうした時はやっぱりな」
「一人でも多くの人手が必要です」
「絶対に」
「言うまでもなく」
「そやからな」
 そうした状況だからだというのだ。
「ほんまな」
「さぼらないことですね」
「働かねばならないですね」
「誰もが」
「そや、そしてや」
 働きというのだ。
「そのうえでな」
「決戦の準備を進めますね」
「遅れない様に」
「そうしていきますね」
「メルヴィル達に遅れんことや」
 決戦を行うことになる彼等と、というのだ。
「ええな、連中も動いてるしな」
「そうですね」
「彼等の動きも見て」
「そうしてですね」
「準備するで、レーションもな」
 これもというのだ。
「どんどんや」
「輸送しますね」
「あるだけ」
「そして製造もしますね」
「そや」
 レーションもというのだ。
「それは続けるで」
「そうしますね」
「勿論普通の糧食も輸送し」
「そうして我等が食べて」
「さらにですね」
「そや、レーションはほんま必要や」
 将兵達にだ、トウェインは強い声で言った。
「いざって時はや」
「糧食が不足した時に」
「気球の食事を摂りたい時に」
「そうした時に食べるからです」
「どうしても必要です」
「そやからな」
 だからこそというのだ。
「製造を続けてな」
「輸送もしますね」
「戦場となる場所に」
「テキサス州の東に」
「そうしますね」
「その場所はポートアーサーや」
 この街だというのだ。
「あの平野と傍の海でな」
「戦うことになりますね」
「我々は」
「そうしますね」
「そうなるからな」 
 だからだというのだ。
「ここはな」
「そちらにもレーションを送りますね」
「そうしますね」
「こちらは」
「そうするで、そしてな」
 そのうえでというのだ。
「平気も武器も送って弾薬もな」
「言うまでもないですね」
「輸送しますね」
「そのポートアーサーまで」
「そうするで、車に馬に」
 その輸送手段の話もした。 
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