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仮面ライダーギーツ 運命の瞬間

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第四十二章

「俺っちももうな」
「限界か、実は俺もな」
 五十嵐もここで残念そうに返した。
「そろそろな」
「そうだよな」
「流石に多いな」
「相当倒したけれどな」
「そろそろ無理か」
「兄ちゃんあと少しだからな」 
 兄にエビリティライブが言ってきた。
「頑張ろう、敵はもう減る様になってるだな」
「そうだな、もう造園は出てこないな」
「だからな」 
 それでというのだ。
「あと少しだよ」
「頑張ればいいか」
「しかもね」 
 今度はジャンヌが言ってきた。
「お兄ちゃんだけじゃないよ」
「皆いてくれてるな」
「一輝兄ちゃんに大二兄ちゃんにね」
 自分から見て二人の兄達に加えてというのだ。
「花達もいるし」
「あれっ、お父さんは?」 
 仮面ライダーデストリームは戦いつつ娘に問うた。
「入っていないけれど」
「お父さんは次よ」
「花さんの次か」
「一輝兄ちゃんが最初、大二兄ちゃんで」
 その順番でというのだ。
「花、それでバイスとカゲロウよ。ラブコフは別格よ」
「ラブ~~」
「そしてお父さんよ」
「随分優先順位低いな」
「いや、充分高い」 
 落ち込む父にジュウガが言ってきた、当然彼も戦っている。
「充分過ぎる程な」
「そうかな」
「そうだ、兄弟と二人と契約している悪魔達に親友の次ならな」
「高いかな」
「充分だ、中には無視される場合もある」
「それは嫌だな」
「そうだな、無視されずだ」 
 そうであってというのだ。
「そこまでの順位ならな」
「いいか」
「充分だ、では気を落とさずな」
「今は戦うか」
「全員疲労している」
 激しい戦いによってであることは言うまでもない。
「しかしあと少しだ、敵はもう尽きている」
「今いる連中を倒せばだな」 
「もうだ」
 それでというのだ。
「終わりだ」
「なら頑張るか」
「ここにいる全員でな」
「それならな」
「さくら、横は任せて」
 アギレラは戦いつつジャンヌの隣に来た。
「私がいるから」
「ええ、それじゃあね」
「今も一緒にね」
「戦いましょう」
「あと少しだからこそ気を引き締めないと」
「そうだね」
 デモンズとオーバーデモンズはジャンヌとアギレラの横で戦っている、そのうえでの言葉だった。
「今こそ全力を出すべきだよ」
「終わりが見えて来たからこそ」
「ここは横一列になろう」
 五十嵐が言ってきた。 
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