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おぢばにおかえり

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第八十二話 三人でのひのきしんその三

「悪い種を蒔いていますよ」
「私のことを言って」
「あの子本当に嫌いな相手は全否定してです」
「どんなことでもする子ね」
「先輩の大教会の人にまで言って」
 そしてです。
「ご実家の教会の信者さんにも言われるとか」
「本当にそんなことしたのかね」
「幾ら何でもです」
 それこそです。
「先輩も辛いですよね」
「それはね」
 見ただけでわかるそうしたお顔になって私にお話してくれました。
「両親兄弟に言われて」
「信者さんにもですね」
「何でそんな酷いことしたんだって」
「言われたんですね」
「全部おみちの人として絶対にしてはいけないことだって」
「かんろだいの前で罵ったことですね」
「校門の前で待ち伏せして聞こえる様に悪口言ったことも」 
 このこともというのです。
「物凄く言われたわ、やっていないことまでね」
「それ新一君が言い回ってることですね」
「やったことも言われて」
 それでというのです。
「やっていないこともね」
「それを言うのが新一君なんですよね」
 困ったことにです。
「もう嫌いだとです」
「そうする子ね」
「はい、ですから」
 それでというのです。
「先輩にもなんです」
「それで今も大教会の人達から言われてるわ」
「大教会ってなりますと」
 所属のです。 
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