神々の塔
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第七十二話 四つ目の神その十一
「それも上下金色でだ」
「それは派手ですね」
「あれでお洒落でな」
そうした神霊でというのだ。
「それでだ」
「金色のタキシードがお好きですか」
「そしてレイバンのサングラスをかけてな」
そうもしてというのだ。
「ジャズを聴く」
「音楽もお洒落ですね」
「現在はな、だが今はな」
この時はというと。
「この服装だ」
「そうですか」
「スカートだ、だが安心しろ」
笑ってだ、マルドゥークは中里に話した。
「下にはちゃんと穿いている」
「下着はですね」
「褌をな」
「だから見られても安心ですか」
「普段はズボンも穿きトランクスだが」
そうした服装だがというのだ。
「メソポタミアの服を基調としてもな」
「それでもですか」
「今はな」
「スカートに褌ですね」
「そうだ、では話はこれで終わりでだ」
「これからですね」
「戦いたいがいいな」
「宜しくお願いします」
中里も頷いた、そうしてだった。
一行はマルドゥークと戦い続けた、マルドゥークは様々な風を用いて一行を攻める。だがそれでもだった。
その中でだ、リーは言った。
「ここまで風が強いとな」
「それならやね」
「別の属性を用いてな」
そうしてと綾乃に話した。
「攻めていくか」
「そうするんやね」
「属性は長所であるが」
「同時に短所やね」
「ここまで風を使うとなると」
今は自分を中心に台風を起こしているマルドゥークを前にして言う、台風の衝撃が一行を絶え間なく襲う中で話した。
「かなりの力やが」
「それと共に」
「そや、短所でもある」
「その短所を衝こうな」
「無敵の属性はない」
リーは言い切った。
「必ず弱点がある」
「その属性で攻撃しよな」
「守ってな」
「これまでもそうして戦ってきたし」
「今回もや」
こう話してだった。
ページ上へ戻る