新ヘタリア学園
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第三千五百二十五話 若くして結核で
第三千五百二十五話 若くして結核で
日本は今度は今もまだ使われている五千円札を見て言いました。
「この人は若くして、でしたね」
「はい、残念ですが」
「結核で」
「当時は多かったですね」
「摂っている栄養の関係で」
「衛生観念も今よりは、でしたし」
「ですから多かったです」
今よりもです。
「結核の人は、そして」
「なってしまうとです」
「助かりませんでした」
「そうでした」
妹さんも残念そうに言います。
「あの病気は」
「後に手術で治る様になりました」
肺の感染した部分を潰して、です。
「そうでしたが」
「それは本当に後のことで」
「当時はです」
「助かりませんでした」
そうして、だったのです。僅か二十七年の短い生涯でした。兄妹でこのことを思ってお話するのでした。
第三千五百二十五話 完
2024・7・9
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