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夢幻水滸伝

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第三百五十五話 三人と五洲その十

「アメリカ西部の統一をです」
「目指してるな」
「そうです」
「それね、あたし達が勢力を拡大させる中でね」
 デリーロが言って来た、三人で会議を開いてていてその中でのことだ。
「トウェインさん達は凄い勢いでね」
「二十州を掌握されました」
「凄いことよ」 
 デリーロは唸って言った。
「ほんまね」
「そうですね」
「そしてね」
「次はあちき達ですね」
「そうなるわ、もうね」 
 それこそというのだ。
「トウェインさんの動きを見ると」
「来るな」
「間違いなくね、もうね」
 ガーランドに応えて話した。
「全軍を以てね」
「攻めてきますね」
「そうしてくるわ、そうなったらね」
 その時はというのだった。
「あたし達としてはどうするか」
「アメリカの統一をしたいか」
「出来たらね」
 これがデリーロの返事だった。
「そう考えてるわ」
「そうするな」
「ええ、それに攻めて来るなら」
「受けて立つな」
「そうせんとね」
「こっちもな」
「意地があるでしょ」
 こうガーランドに言うのだった。
「やっぱり」
「そうですね」
 オコナーは確かにと頷いた。
「あちき達にしても」
「そやからね」
「迎撃の準備をですね」
「進めてね」
 そうしてというのだ。
「そのうえで」
「戦いますか」
「そうするわ、しかもお互い一般市民は巻き込まヘん戦をするから」
「気が楽ですね」
「そうよ」
 デリーロはオコナーに微笑んで答えた。
「戦はしてもね」
「一般市民を巻き込むのは」
「やっぱりね」
「気が引けますね」
「そういう戦も多くて」
「アメリカも色々言われてますからね」
 オコナーは起きた世界の自国の戦について難しい顔で述べた。
「それも建国から」
「ええ、何かとね」
「けれどですよね」
「あたし達はそういうの好きな人いないでしょ」
「ええ、戦をするにしても」
 それでもというのだ。
「やはりです」
「軍隊同士が戦うことよ」
「賊やモンスターの征伐でも巻き込まない様にせんとあきません」
「そやからね」
 デリーロは言葉を続けた。
「一般市民はね」
「巻き込まへんことですね」
「好き嫌い以前にこの世界を救う星の人なら」
「そんなことはせんことですね」
「論外よ、そして若し巻き込んだら」
「戦やとな」 
 それを行うならとだ、ガーランドも言ってきた。 
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