仮面ライダーギーツ 運命の瞬間
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第十三章
「まさかじゃないな」
「そうね」
妻の幸実が応えた。
「これはね」
「スサノオが仕掛けてきたな」
「そうとしか思えないわね」
「またか」
元太は今度は嘆息して言った。
「あいつは本当に何度もやってくるな」
「私達は平和に暮らしたいのに」
一家の末っ子で娘のさくらは顔を露骨に顰めさせていた。
「全く、そうさせてくれないわね」
「さくら、大丈夫」
そのさくらにラブコブが言ってきた。
「あたいも皆もいるから」
「うん、スサノオが何をしてきてもね」
「戦える」
「そうよね」
「大二、今度はデザイアグランプリに参加することになるぞ」
カゲロウは大二に話した。
「そしてだ」
「俺達だけじゃないな」
「博士にな」
「アギレラ達にもだな」
「話しておかないとな」
「また大きな戦いになるな」
五十嵐は覚悟を決めた声であった、既に。
「避けられないよな」
「ああ、その浮世英寿って奴が動き出したんならな」
それならとだ、バイスは五十嵐に答えた。
「それならな」
「やるしかないよな」
「ああ、もうな」
「それならな」
「今回も戦うな」
「ああ、それでその浮世って人と連絡取れるよな」
「俺っちのスマホに連絡先入れたぜ」
バイスは自分のスマートフォンを出して五十嵐に答えた。
「一輝のところにも送るな」
「ああ、宜しくな」
「すぐにアギレラ達に来てもらいましょう」
さくらはこの決断を話した。
「そしてね」
「すぐにな」
「戦える様にしよう」
「ああ、博士にな」
五十嵐は呼ぶ面子の話をした。
「アギレラにオルテカに」
「光にな」
「門田さんにも来てもらおう」
「そして話そうな」
「皆デザイアグランプリに関わってるしな」
「あの時俺っち達も色々騒動に巻き込まれた人助けたしな」
「博士やアギレラ達も一緒だった」
その彼等もというのだ。
「それならな」
「ああ、皆呼んでな」
「話そうで」
「そうしような」
こう話して早速だった。
五十嵐家の面々は仲間達にも集まってもらうことにした、その時桜井は蕎麦屋でたぬきそばを食べながら沙羅に対して浮世のことを話していた。
「変な奴だよな、けれどな」
「その人ね」
沙羅もたぬきそばを食べている、そのうえで弟に応えた。
「お話聞いてたらね」
「姉ちゃんも思うんだな」
「私達何処かでね」
「その人とな」
「関わりあったわね」
「それもかなりな」
「そうよね」
「お姉ちゃんが思うにね」
こう前置きしてだ、沙羅は桜井に言った。
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