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おぢばにおかえり

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第八十一話 大教会でも一緒その三十

「私が長女ですから」
「お家継がないと駄目だね」
「どなたか来て欲しいです」
 心から思うことです。
「おみちに熱い人が」
「そうした人で浮気しないならだよね」
「ギャンブルや暴力もなしで」
「じゃあいるよ、傍に」
「そうですかね」 
 そう言われてもです。
 正直私の周りは教会の後継者さんかもうなられているかです、そうした人ばかりです。それでどうにもでした。
「心当たりないですが」
「ないかな」
「ないです」
 それはと答えました。
「別に」
「その人に気付いたらね」
 次郎さんは笑って言われました。
「大事にしてあげるんだよ」
「その人をですか」
「是非ね」
「そんな人います?」
 本当に心当たりがないです。
「私に」
「いるよ、これが」
「そうですか」
「だからその人に気付いたら大切にしてあげてね」
「そうさせてもらいます」 
 ですがその人が誰なのかわかりませんでした、そしてこの日の残りのひのきしんをさせてもらって後はご飯も食べてお風呂にも入って休みました。


第八十一話   完


                 2023・2・10 
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