髑髏の子供
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第二章
一家で村の長老の家に行ってミミズク達に聞くと彼等はこう話した。
「ああ、あの木の実か」
「あの木の実はフン=フンアフブー神のものだからね」
「あの神様の分身と言っていいんだよね」
「そうなんだよね」
「何っ、それでは」
クチュマキックはミミズク達の話を聞いて察した。
「娘のお腹の子供の父親は」
「ああ、そうだよ」
「フン=フンアフプー神の子供だよ」
「あの木の実の種は小さくて食べられるから」
「娘さんは食べたんだよ」
「それで子を宿したか、だがどうしたものだ」
クチュマキックはここで頭を抱えた。
「まだ子供を産めない位の歳の娘が妊娠してだ」
「ええ、その父親が神様なんて」
妻も応えた。
「考えもしなかったから」
「どうしようかな」
「困るわね」
「ああ、わし等はどうしたらいいんだ」
「じゃあ神様の奥さんになればいいよ」
ミミズク達は困惑する夫婦に話した。
「それならね」
「そうしたらいいのか」
「娘が」
「だってね」
ミミズク達は自分達の言葉にはっとなった夫婦にさらに話した。
「神様が大きなことがはじまるって言ったね」
「それは神様との結婚だったんだよ」
「娘さんは神様に山に来た理由を素直に答えて気に入られたんだ」
「可愛いしね」
「それならか」
クチュマキックはミミズク達の言葉を聞いてそれはという顔になって述べた。
「わし等としてはか」
「うん、受け入れるべきだよ」
「お婿さんが神様って凄いことだし」
「それに娘さんも可愛いよね」
「落ち度もないしね」
「そうだな、ならそうしよう」
クチュマキックは遂に状況を受け入れることにした、そのうえで言うのだった。
「この度はな」
「そうね、それしかないわね」
妻もそれならと頷いた。
「今は」
「そうだな、それならな」
「そうしましょう」
「わし等で山に行って木の実にいる神様に答えよう」
こう話して一家で山に行って髑髏の実が実っている木の実に言うとだった、木の実の一つがどんどん人型になって整った外見の青年になってだった。
木から自分から外れて一家に言った。
「ではそなた達はこれから私の一家だ」
「そうですか」
「そうしてくれますか」
「これから」
「そうだ、宜しく頼む」
笑顔で話してだった。
一家は神の家族となった、そして神界に入ったが。
フン=フンアフプーの母神は一家を見て言った。
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