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アンチへの対処

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第五章

「作中でどうして主役になれるねん」
「だからそこまでだって言ってねえだろ」
「俺達もな」
「この親戚色々あるんだよ」
「兎に角図々しくて恩知らずでな」
「お葬式で家族でもないのに後の食事会で勝手に上座に上がったりな」
「そんなこともあったんだよ」
 二人はこのことも話した。
「俺達もしねえぞ」
「だから俺達を応援しろって言ってるんだろ」
「そやから人と餓鬼を一緒にするなや」
 芸人はぴしゃりと言った。
「ほんまな」
「このおっさんは餓鬼だな」
「作者の親戚だけれどな」
「まあそうだな」
「人ですらなくなってるな」
「その人は餓鬼でな」
 そうであってというのだ。
「お前等は人として最低や」
「最低かよ」
「俺達はそうなのかよ」
「発言も行動もな」
 どちらもというのだ。
「最低や、そやから嫌われる」
「けっ、正義の為に戦ってるのにな」
「心外だぜ」
「俺達身体張ってるんだぞ」
「それで日帝衆と戦ってきたんだぞ」
「それでそれか」
「世界中から嫌われてるのかよ」
 二人は悪態をついて返した。
「ふざけんじゃねえぞ」
「主役様を何だと思ってるんだ」
「頭にきたからここでわざと音程外して歌ってやる」
「それで道頓堀の傍のラブホ街まで行ってやる」
「歌うのは猥歌だ!」
「静かな湖畔のとか昔姉ちゃんと、とかだ!」
 下品な替え歌だというのだ。
「さあ覚悟しやがれ!」
「散々言ってくれた仕返しだ!」
「マイク持つ時は小指立てろ!」
「そして振り付け付きだ!」
「ほんまこいつ等最低やな」
 芸人は見下げ果てた目で言った。
「つくづくな」
「うっせえ!主役の力思い知れ!」
「やられたらやり返せだ!」
「さあ歌うぞ!わざと音程外して歌いまくってやる!」
「ホテルの中でいちゃついてる奴等思い知れ!」
「童貞の怒りも見せてやる!」
「楽しいことしてんじゃねえぞ!」
 こんなことを言ってだった。
 二人はそうした歌を歌い踊りながら引っかけ橋からその近くのホテル街に行った、そうして歌い踊り顰蹙を買ったのだった。
 早速だ、速報で彼等のスレが立った。
「ジャスティスカイザー道頓堀でゲス発言連発!」
「ホテル街で馬鹿な歌熱唱!」
「警察の許可得ていなかったので警察に怒られる!」
「しかもお巡りさんにまで文句を言う!」 
 続けて立った、それで二人は後日怒った。
「ったくよ、またスレ立ったぞ」
「何でまたなんだよ」
「本当に腹立つな」
「ふざけんじゃねえぞ」
「当然の結果だ」
 基地で文句を垂れる二人に悪田部が言った。
「人は見ているものだ」
「発言や行動をですか」
「そうしたのをですか」
「悪事や迷惑行為尾続けるとだ」
 そうすればというのだ。
「必然的にだ」
「嫌われる、ですね」
「そうだっていうんですね」
「そうだ」 
 まさにというのだ。 
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