| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

夢幻水滸伝

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第三百五十四話 リオ=グランデ川からその六

 州で揺るぎない勢力となった、するとだった。
「州の街や村が降ってきましたね」
「オコナー様の勢力に加わりたいと」
「そう言ってきています」
「このアルパカーキ自体も」
「そうなるとはな」 
 考える顔でだ、彼は勢力の本部ビルの自身の執務室で漁師と社長に応えた。
「思わんかったわ」
「左様ですか」
「降る街や村も出るとは」
「ほんまな」
 そこまではというのだ。
「思わんかった」
「そうですか、それでです」
「どうされますか」
「加入を申し出ている街や村を」
「どうしていかれますか」
「そやな、加えるわ」
 こう言うのだった。
「ここは」
「そうですか」
「そうされますか」
「他の星のモンもそうしてるし」 
 このことも見てというのだ。
「それでな」
「ここはですね」
「街や村も勢力とされていきますね」
「予想外の展開やが」
 それでもというのだった。
「ここはな」
「その様にですね」
「されていかれますね」
「そうするわ」
 こう言って街や村も降るなら勢力に加えていった、そしてそうした場所を統治する様になったがここでだった。
 オコナーは街や村の内政を進める中で勢力の官吏にした者達に話した。
「統治もする様になったが」
「好評です」
「自治を広く認めて頂いてです」
「利益を考慮しての統治で」
「法治を徹底され」
「公平であられるので」
「それやとええが」 
 オコナーは勢力本部のビルの会議室で話した。
「しかしな」
「それでもですか」
「大変ですか」
「政はな」
 考える顔で言うのだった。
「ほんまな」
「見事な政ですが」
「善政と言うべきです」
「そこまでの政であり」
「支持も極めて高いですが」
「あちきとしてはな」 
 オコナー自身ではとだ、難しい顔で話した。
「それはな」
「難しい」
「行ってみると」
「そうだというのですね」
「一つの産業やインフラを整えてもな」
 そうしてもというのだ。
「他に影響が出るとかな。例えば農地開墾しても」
「それでもですか」
「農地も必要ですが」
「そうしてもですね」
「環境破壊になったりするやろ」
 この心配を言うのだった。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧