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金木犀の許嫁

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第二十四話 たこ焼きその一

                第二十四話  たこ焼き
 夜空がクラスでたこ焼きの話をするとだ、日本人のクラスメイト達はどうという顔をしなかったが海外組の多くは違い。
 オーストラリアの娘、大柄で胸が大きいブロンドの長い髪の毛と青い目の彼女は眉を顰めさせて夜空に言ってきた。
「蛸を食べるなんてね」
「オーストラリアではよね」
「もうね」 
 それこそというのだ。
「考えられなかったわ」
「オーストラリアでも食べないのね」
「海のものを食べても」
 そうしてもというのだ。
「蛸はちょっとね」
「ないのね」
「というか怪物にもね」
 これにもというのだ。
「考えられてるし」
「巨大蛸とか?」
「烏賊もあるけれどね」 
 こちらの生きものもというのだ。
「蛸って食べものじゃなくて」
「怪物ね」
「そんなイメージよ」
 そうだというのだ。
「オーストラリアでもね」
「そうなのね」
「それが日本に来たら」
 この国ではというと。
「蛸イコール食べものよね」
「特に関西だとね」
「そうよね」
「こっちじゃ明石焼きもあるし」
 神戸ではというのだ、明石焼きというと明石市だが同じ兵庫県なので神戸市でもよく食べられるのだ。
「たこ焼きでね」
「よく食べるわよね」
「おやつにもなるし」
 それにというのだ。
「あとお酒のおつまみにもなるから」
「いいわよね」
「そう、だからね」
 それでというのだ。
「蛸はね」
「よく食べられるわね」
「そう、もう今お話したたこ焼きなんか」 
 またこの料理の話をするのだった。
「どれだけ食べるか」
「日本だとね」
「もう怪物とかね」
 その様にというのだ。
「思うことはね」
「日本じゃないわね」
「そういう映画観ても」 
 巨大な蛸が出て来て人を襲う様なというのだ。
「何が怖いのか」
「そう思うのよね」
「烏賊もね」 
 こちらの生きものものというのだ。 
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