スーパー戦隊超決戦
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第二十一話 王達の来訪その六
「あなたがそう言うし」
「貰ってくれるか」
「あんたの信念があるからね」
代金を支払うというそれにはというのだ。
「だからね」
「そうしてくれるか」
「そうさせてもらうよ、それじゃあね」
「これからな」
「お昼にしようね」
明るく笑って早速昼食となった、ドクターマンは食べる時も表情は変わらなかったが美味いとは言った。
その話を聞いてだ、桐生は言った。
「あの人変わったよな」
「そうだな」
トリンは桐生のその言葉に頷いた。
「今はな」
「随分丸くなったっていうか」
「余裕が出て来た」
「そうだよな」
「人間味をだ」
それをというのだ。
「認めだしてきている」
「そうだよな」
「かつての彼は必死にだ」
そうした風でというのだ。
「人間性を否定していた」
「だからギアなんて組織立ち上げたんだな」
「人間の存在しないな」
「そうだったんだな」
「しかしだ」
そのドクターマンはというのだ。
「変わった」
「それでだよな」
「今そうしているのだ」
「いいことね」
結月は心から思って言った。
「あの人にとって」
「そうだな」
トリンは結月の言葉にも頷いた。
「そして世界にもな」
「二度とああしたことをしなくなるから」
「そうだ、そういえばだ」
ここでトリンはこうも言った。
「カオスも変わったか」
「そうだな」
ヨーグルトが応えた。
「前に比べてな」
「穏やかになった、いや」
トリンは弟である彼のことを考えて言った。
「元のあの男にだ」
「戻ったか」
「ラッキューロ達がいた時の様にな」
「そういえば急に変わったな」
ヨーグルトはトリンの言葉を受けてこのことに気付いた。
「デーボス軍の人材を入れ替えた時にな」
「そうだったね」
有働も言った。
「ラッキューロ達を追い出してからね」
「急にだ」
「冷酷になってね」
「おかしな風になった」
「そうなったね」
「だが今はな」
カオス、彼はというのだ。
「そうしたことはなくなりな」
「前みたいにね」
「仲間を大事にするな」
「そんな風になったね」
「そうなった、目的の達成が近付いたと思ってだ」
そうしてというのだ。
ページ上へ戻る