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オズのエマおばさん

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第十一幕その八

「夜も楽しんで」
「そのうえで」
「それでだね」
「明日の朝には街を発って」  
 そうしてというのです。
「宮殿に戻りましょう」
「そしてそちらでもだね」 
 教授が聞いてきました。
「楽しいことが待っているね」
「ええ、パーティーがね」
 それがというのです。
「待っているわ」
「そうだね」
「そしてそのパーティーにはね」
 にこりと笑って言うのでした。
「おばさんとおじさんもね」
「一緒だね」
「そのパーティーの後で」
「お二人は村に帰る」
「それまでがね」
「今回の旅だね」
「旅はお家に帰るまでだけれど」
 それまでが旅だというのです。
「その最後のクライマックスがね」
「宮殿でのパーティーだね」
「皆が待っているわよ」
 そのパーティーではというのです。
「オズの国の名士のね」
「勿論オズマ姫もいるね」 
 モジャボロは嬉しそうに言いました。
「そうだね」
「勿論よ」
 ドロシーはにこりと笑って答えました。
「だって今回のパーティーを開いてくれるのはね」
「オズマ姫だから」
「あの娘もね」
「参加してくれるね」
「それでよ」
「他の皆もだね」
「参加してくれて」
 そうしてというのです。
「皆でね」
「楽しむね」
「そうするのよ」
「だから楽しみだね」
「私もね」
「いや、いつも楽しいパーティーになるんだよね」
 モジャボロの弟さんもにこにことして言います。
「宮殿で開かれるものはね」
「そうよね」
「オズの国のパーティーは全部楽しいものになるけれど」
「宮殿の中で開かれるものはね」
「特にね」
「楽しいものになるわね」
「だからね」 
 それでというのです。
「そちらもね」
「期待していよう」
「是非ね」
「旅って外の世界じゃ終わりが近付くと」
 トトはドロシーにこう言いました。
「楽しいものがもうすぐ終わるって」
「思うわね」
「それでね」
 そうなってというのです。
「残念に悲しくね」
「思うわね」
「そう思うものだね」
「ええ、けれどね」
「オズの国だとね」
「終わってもね」
 楽しい旅がとです、ドロシーは言いました。 
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