| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

おぢばにおかえり

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第八十一話 大教会でも一緒その二十

「悪いことはしていないわね」
「徳を積ませてもらっていますか」
「新一君すぐに有り難うって言うでしょ」
 このことも言いました。
「あと私には兎も角謙虚みたいだし」
「慎みですか」
「図々しさはないから」
 あと厚かましさもです。
「遠慮するしね」
「このこともいいんですね」
「それに人も助けるし」
「感謝、慎み、助け合いですね」
「この三つは揃ってるから」
 だからです。
「いいわ、けれど嫌いだと止まらないのはね」
「とことん嫌うことはですね」
「嫌いな人睨んで話もしないでしょ」
「絶対に」
「先輩達にもだしね」
「同じ学年でもそうですね」
「それはよくないから」
 嫌いだと嫌い抜くことはです。
「何とかなおしていってね」
「僕の課題ですね」
「一番のね」 
 私が思う限りです。
「あんまりにも凄いから」
「僕の嫌い方は」
「まだ長池先輩の悪口言い回ってるでしょ」
 むっとして尋ねました。
「そうでしょ」
「わかります?」
「わかるわよ、先輩が特に嫌いなのね」
「後の二人の先輩もです」
 高井先輩も佐野先輩もというのです。
「それで特にです」
「長池先輩が嫌いなのね」
「神殿の西の礼拝堂とか学校の校門見る度に思い出します」 
 先輩がしたことをというのです。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧