| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

夢幻水滸伝

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第三百五十二話 テキサス州を統一してその十

「そやからね」
「仲がいいのですね」
「そうなのですね」
「同じメキシコ系なので」
「そうなのよ、そのこともあってね」
 それでというのだ。
「お話は円滑に進んだわね」
「左様ですか」
「よかったですね」
「それは何よりですね」
「プライベートで仲がいいことがあって」
「起きた世界でそうであって」
「ええ、これでメキシコとのことは問題なしで」
 そうなってというのだ。
「そしてね」
「そのうえで、ですね」
「今後はですね」
「アメリカの諸勢力とどうか」
「そちらの外交を推し進めますね」
「そうするわ」
 こう言ってだった、そのうえで。
 デリーロは実際にそちらの外交を進めていくことにした、それと共にテキサス州の掌握も進めていき。
 そしてだ、遂に統一したが。
「これで第一段階で」
「まだですね」
「これからどうかですね」
 市長とマスターはデリーロに会議の場で話した。
「むしろ」
「それが問題ですね」
「そうなのよね、確かにテキサス州の統一は大きいけれど」
 デリーロはコーヒーを飲みつつ二人に応えた。
「そやけどね」
「それは第一段階」
「ほんのですね」
「むしろこれからですね」
「問題は」
「そうよ、内政はこのまま続けていって」 
 そうしてというのだ。
「そしてね」
「そのうえで、ですね」
「外交ですね」
「州外の他の勢力とどうしていくか」
「それが問題ですね」
「そうよ、ニューメキシコのオコナー君にね」
 彼にというのだった。
「オクラホマのガーランドね、二人共よく知ってるけれど」
「それでもですね」
「若しもということがありますね」
「ルルフォさんとは上手くいったけれど」
 それでもというのだ。
「今回はね」
「そう上手くいくかどうか」
「それがわからないですね」
「ええ、ルルフォさんはアメリカには関心がなくて」
「デリーロ様もメキシコに関心がおありでない」
「お互い友好的な貿易が望みでしたね」
「そやったからね」 
 だからだというのだ。
「平和的な関係を築けたけど」
「お二方とはどうか」
「それはわからないですね」
「そやからね」 
 二人に考える顔で話した。
「まずは情報収集を徹底して」
「この世界でのお二方のことを知る」
「そうするのですね」
「ええ、そしてね」 
 そのうえでというのだ。
「外交を進めていくわ」
「外交も知ることですね」
「相手のことを」
 市長とマスターもコーヒーを飲んでいる、そのうえで言うのだった。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧